当院では、より精密で高精度なインビザライン・マウスピースや審美治療をご提供するために、先進の光学3Dスキャニングシステム「iTero」を導入しました。
最新のデジタルテクノロジーを診療に取り入れ、患者さまにより快適であんしん、安全な矯正歯科・審美歯科治療を目指します。
従来の歯型印象と iTeroの違い
従来の歯型印象は、口に多量のシリコンを詰めて歯型を記録する性質上、口が小さくシリコンが入りづらい患者様や異物(シリコン剤など)に反射して嘔吐される方には辛い施術でしたが、iTeroスキャニングでは口内にものを入れず歯に触れずに非接触で、圧迫を加えることもなく、歯型を高精細に歯型をデジタルデーターに置き換え記録することができます。
iTeroスキャニングは、精確なインビザラインのマウスピースの成形と、施術による患者様と歯科医師の負担を少なくすることができます。
iTeroデータの画像とシリコン印象のスキャニング画像の精密度の違い
iTeroの画像技術は、シリコン印象よりも精度が高く、患者様の歯並びによりピッタリとフィットするインビザライン・マウスピースやリテーナーを作成することができます。アライン社によるとiTeroでは、検査全体のわずか0.4%の取り直ししか発生しておらず、患者様に与える負担を軽減することができます。
iTeroの特徴
- 正確で精密
- 歯型を採る際、歯表面の細かな凹凸までデータとして採取することができるため、一人ひとりに合った極めて精度の高いマウスピースを作製することができます。シリコン素材の歯型採取で起こる変形のリスクなども軽減されます。
- 安全性
- iTeroの3Dスキャナは放射線を一切使わないため、人体への影響はなく安全で、お子様や妊婦の方にも安心です。通常の歯型を採る際に、印象剤が喉の奥に流れ込むなどのリスクも無くなります。また、歯に動揺のある患者様やブリッジなどでアンダーカットの大きな部分のある方でも問題はありません。
- 快適性
- 矯正治療などで歯型を採る際に、シリコン素材などを、直接お口の中に入れなければならないため嘔吐反射が起きるなど不快に感じる方にも歯列をスキャンするだけなので快適です。歯に接触せず、何回かに分けて部分的にスキャンしリラックスした状態でストレスなく歯型をスキャンしていただけます。
- 速度
- 従来、歯型は患者様からとったトレーをアメリカのインビザライン製作工場へ空輸する必要があります。歯型が現地に到着してから、コンピュータでシミュレーションを作製するので1ヶ月程の日数かかかります。マウスピース作製までの時間を大幅に短縮することができるので、再来院や模型の作り直しなどの心配も軽減されます。デジタルデータをすぐのその場で歯型をインターネットから送れ、印象の提出からアライナーが届くまでの期間が短縮され、スピーディーにインビザラインの施術が可能になります。
iTeroスキャニングからインビザラインができるまで
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まず、歯型をスキャニングします。上と下と右と左で4分割で分けて歯形のスキャンデータをとっていきます。
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iTeroの3Dモニター画面で歯型の確認します。歯型の記録に不備などがないかチェックをします。
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インビザラインのための治療計画シミュレーションを数日で、数パターン作成します。
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治療計画に基づき、インビザラインのアライナーを製作します。アメリカから日本に輸送します。従来の作成方法は完成からお渡しまで、約1ヶ月程かかりましたが、iTeroスキャニングでは、その期間の約半分である2~3週間で患者様にアライナーをお渡しすることができます。