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「プラーク」はどのようにつくられる?

今回は、プラークがつくられるメカニズムについてご紹介します。歯をなるべく削らない治療「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「口腔内の細菌叢の改善」があります。誰しもお口の中には細菌が棲みついていますが、これらの細菌が集まって形成される「プラーク」について正しい理解とケアが必要です。プラークが形成されるメカニズムについて知っておきましょう。

 

プラークが形成されるプロセス

プラークが形成されるまでには、いくつかのステップがあります。

 

  1. 食後8時間ほどで形成が始まる

食事をすると、口の中には食べかすや糖分が残ります。これらの食べかすや糖分は、細菌のエサとなります。食後約8時間が経過するとこれらのエサをもとに細菌が活動を始め、プラークの元となる「ペリクル」という薄い膜が歯の表面に形成されます。

 

  1. ペリクルに細菌が付着

ペリクルは、口の中の唾液に含まれるタンパク質と食べ物の成分が混ざり合ってできたもので、歯の表面を覆います。このペリクルに細菌が付着し始めると、細菌のコロニーが形成されます。この段階でのプラークはまだ粘着性が強くなく、白色をしています。ペリクル自体は歯の保護に役立つこともありますが、ここに細菌が増殖することで問題が発生します。

 

  1. 細菌が繁殖してプラークになる

さらに時間が経つと、ペリクルに付着した細菌が増殖を続けます。細菌は糖分をエサにして酸を産生しますが、この酸が歯のエナメル質を溶かしてしまうとむし歯が発生します。さらに、細菌が集まると粘着性が増し、色も黄色っぽくなってきます。このようにしてプラークが形成されます。一度形成されたプラークは非常に粘着性が強く、歯ブラシなどで物理的に除去する必要があります。

 

まとめ

今回は、プラークがつくられるメカニズムについてご紹介しました。プラークは放置すると歯や歯ぐきの健康に大きな影響を与えます。しかしプラークが付着してしまったとしても、適切なケアと専門的な治療を組み合わせることで、その影響を最小限に抑えることが可能です。健康な歯を保つために、しっかりとプラークコントロールを実践しましょう。当院ではミニマルインターベンション(MI)の考え方に基づき、患者さまお一人おひとりにとって最善の治療方法をご提案しております。ご予約、お問合せはお電話で承っております。

 

Category - メインテナンス

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