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ダイレクトボンディングを長持ちさせるためには

今回は、ダイレクトボンディングを長持ちさせるためにできることについてご紹介します。ダイレクトボンディングは歯の形態を修復して隙間を埋めたり、むし歯により失われた歯質を修復する方法です。ある程度の耐久性はあるものの平均的な寿命は4~6年といわれており、長期的に使っているうちにツヤが減る、色が僅かに変わるなど経年的な変化は生じてきます。できるだけ良い状態を長く維持するためにできることを知っておきましょう。

 

ダイレクトボンディングを良い状態で維持するためには

当院ではハイブリッド樹脂を用いてダイレクトボンディングを行っているため、保険適用の歯科用プラスチックのみで治療をした場合に比べると、より長く良い状態を保てます。とはいえ、治療後のメンテナンスが十分にできていないと平均寿命を待たずして劣化してしまう可能性もあるのです。したがってダイレクトボンディングをできるだけ長く良い状態で維持するためには、ご自宅での毎日のセルフケアに加え、定期的に歯科医院でもメンテナンスを受けることが非常に大切になってきます。

 

自宅でのセルフケア

ご自宅でできるセルフケアで最も重要なことは、プラークを確実に除去することです。プラークはむし歯や歯周病の原因となるだけでなく、着色の原因となることもあります。歯ブラシで丁寧に磨くことはもちろん、適宜デンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシなどの補助清掃用具を活用し、効率よくプラークを落とせるようにしましょう。

 

歯科医院でのメンテナンス

歯科医院では、セルフケアでは除去しきれない細かな箇所のプラークも、専用の器機で確実に除去することができます。また、ダイレクトボンディングの劣化を促進する原因の一つに「接着剤の劣化」がありますが、定期的に歯科医院で状態確認をしておけば接着剤の劣化にもいち早く気がつくことができ、状態によっては最小限の修復で再治療ができるケースもあります(すべてのケースでこの方法が可能とは限りません)。

 

まとめ

今回は、ダイレクトボンディングを長持ちさせるためにできることについてご紹介しました。毎日のセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスで、ダイレクトボンディングを良い状態に保ちましょう。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

自宅でできるプラークコントロール 歯間ブラシを使ってみましょう

今回は、セルフケアでのプラークコントロールにおける歯間ブラシの使い方についてご紹介します。「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「口腔内の細菌叢の改善」があります。細菌叢のバランスを保つために必要となるのが「プラークコントロール」です。プラークコントロールの精度を上げるためには、歯間ブラシやデンタルフロスといった補助清掃用具を活用することが大切です。歯間ブラシの正しい使い方や取り扱い方法を知っておきましょう。

 

歯間ブラシの使い方

歯間ブラシにはアングルタイプ(L字型)とストレートタイプ(I字型)がありますが、どちらも使い方は同じです。適切なサイズの歯間ブラシを選んだら、ブラシを歯と歯の隙間の三角形になっている部分にゆっくりと挿入します。このとき少し斜め下の角度から入れるようにすると歯ぐきを傷つけません。ブラシを入れたら歯の面に沿わせて角度を少しずつ変えながら前後に2~3往復させ、プラークを絡めとります。はじめに歯の外側から歯間ブラシを入れて清掃したら、次は歯の内側からも同様にしましょう。両側から行うことで、プラークの除去効率を上げられます。

 

歯間ブラシの取り扱い

歯間ブラシは基本的に使い捨てではありません。洗浄して何回か使用できます。使用後の歯間ブラシは流水下で手でこすりながらしっかり洗浄し、乾かして風通しのよい場所で保管しましょう。何回か使っているうちに毛の弾力がなくなったりまばらになってきたら交換の合図です。ブラシの状態が悪くなったまま使い続けているとプラークがしっかり除去できなくなる、歯ぐきを傷つけてしまうといった原因になります。適切な時期に新しいものに取り替えて、常に清潔な状態で使いましょう。

 

まとめ

今回は、歯間ブラシの使い方についてご紹介しました。歯間ブラシの選び方や使い方に不安がある方は、お気軽に歯科衛生士までご相談ください。

当院ではミニマルインターベンション(MI)の考え方に基づき、患者さまお一人おひとりにとって最善の治療方法をご提案しております。ご予約、お問合せはお電話で承っております。

ダイレクトボンディングとラミネートベニアの違い

今回は、ダイレクトボンディングとラミネートベニアの違いについてご紹介します。ダイレクトボンディングは、ハイブリッド樹脂を用いて歯の形態を修復して隙間を埋めたり、むし歯により失われた歯質を修復する方法です。似ている治療方法に「ラミネートベニア」がありますが、これはどのような治療方法で、ダイレクトボンディングとは何が違うのでしょうか。

 

ラミネートベニアとは

歯の表面を0.5~1mmほど薄く削り、セラミックの薄い板を強力な接着剤で貼りつける治療方法を「ラミネートベニア」といいます。ネイルチップのようなイメージです。小さなむし歯の治療をするときの修復や、すきっ歯やごく軽度な歯列の凹凸の改善のために行われることもある治療方法です。ダイレクトボンディングと同様に比較的治療期間が短く、手軽に行える審美治療の一つでもあります。

 

ダイレクトボンディングとラミネートベニアの違い

ダイレクトボンディングとラミネートベニアでは治療の手順そのものが大きく異なりますが、そのほかにも以下のような違いがあります。

 

・劣化のしにくさ

ダイレクトボンディングでは、プラスチック素材にセラミック粒子を混ぜたハイブリッド樹脂を使用します。プラスチック素材単体で用いるレジン充填に比べれば寿命の長い素材ですが、セラミックに比べると劣化や変色のしにくさはやや劣ります。

 

・費用

ラミネートベニアの場合はセラミック素材を使用するため、治療にかかる費用はダイレクトボンディングに比べてやや高額になります。

 

・治療回数

ラミネートベニアでは歯を削ったあとに型どりをして一つひとつオーダーメイドでセラミックの薄い板を作製します。歯科技工士が1週間~10日ほどかけて作製したセラミックの板を専用の接着剤で貼りつけていく、という流れです。ダイレクトボンディングの場合は歯の表面に直接ハイブリッド樹脂を盛りつけるため、歯の型どりが不要なぶん治療回数は少なく済みます。

 

まとめ

今回は、ダイレクトボンディングとラミネートベニアについてご紹介しました。それぞれの治療方法にメリットや注意点があるため、どちらがご自身に適しているかどうかは担当歯科医師とよく相談して検討しましょう。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

自宅でできるプラークコントロール 歯間ブラシは必要?

今回は、セルフケアでのプラークコントロールにおける歯間ブラシの種類や選び方についてご紹介します。「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「口腔内の細菌叢の改善」があります。細菌叢のバランスを保つために必要となる「プラークコントロール」の基本となるのが毎日の歯磨きです。歯磨きといっても歯ブラシで磨くだけで終わりにするのではなく、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助清掃用具を活用することが大切です。

 

歯間ブラシとデンタルフロスはどう使い分ける?

「歯間ブラシとデンタルフロスどちらを使ったらよいのだろう」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれませんが、これらは適切に使い分けることが大切です。デンタルフロスは歯と歯の間のように隙間がほとんどない場所を清掃するのに向いています。歯と歯の間の根元部分に三角形の隙間がある箇所やブリッジ(修復物)が入っている部分などある程度のスペースがある場所については、デンタルフロスよりも歯間ブラシを使うほうが効率よくプラークが除去できるでしょう。

 

歯間ブラシの種類

歯間ブラシは大きく分けて2種類あります。

 

・アングルタイプ(L字型)

持ち手とブラシの部分に角度がついているから、奥歯の歯間部にも挿入しやすくなっています。

 

・ストレートタイプ(I字型)

持ち手からブラシまでがまっすぐになっているため、前歯の歯間部に挿入しやすくなっています。

 

歯間ブラシの選び方

歯間ブラシを選ぶ際にもっとも大切なことは、適切なサイズ選びをすることです。ここを見誤ってしまうと、歯ぐきや修復物を傷つけてしまうおそれがあります。歯間ブラシはメーカーごとにサイズ展開が異なりますが、概ねSSSからLLまでいくつかのサイズ展開がなされています。ご自身の歯の隙間に合わせて、複数のサイズのものを場所ごとに使い分けるようにしましょう。

 

まとめ

今回は、歯間ブラシの種類や選び方についてご紹介しました。歯間ブラシの選び方や使い方に不安がある方は、お気軽に歯科衛生士までご相談ください。

当院ではミニマルインターベンション(MI)の考え方に基づき、患者さまお一人おひとりにとって最善の治療方法をご提案しております。ご予約、お問合せはお電話で承っております。

 

ダイレクトボンディングと保険適用のレジン充填の違い

今回は、ダイレクトボンディングと保険適用されるレジン充填の違いについてご紹介します。ダイレクトボンディングは、ハイブリッド樹脂を用いて歯の形態を修復して隙間を埋めたり、むし歯により失われた歯質を修復する方法です。保険適用されるレジン充填とは何が違うのでしょうか。

 

使用する素材が違う

ダイレクトボンディングでは、プラスチック素材(コンポジットレジン)とセラミックの粉末を混ぜ合わせた「ハイブリッド樹脂」を使用します。

 

一方、保険適用のレジン充填では、コンポジットレジンのみを使用します。コンポジットレジンとはベースレジンにフィラーとよばれる粉末を配合したプラスチック素材で、特殊な光を当てると固まる性質をもちます。むし歯治療を筆頭に、現在の歯科治療に欠かせない材料の一つです。保険適用であっても歯の色に近い白色をしていることが最大のメリットで、金属に比べると目立つことなく修復ができます。

 

色の再現度が違う

ダイレクトボンディングでは、色味や透明感が異なる複数のハイブリッド樹脂を何層にも重ねながら修復をしていくため、もとの歯に近い自然な色調を再現できます。一方、コンポジットレジンは主に4つの色味と色の濃淡によって色がある程度決められています。レジン充填で使用できる色の種類が限られているため、色味や透明感の再現度には限度があります。

 

寿命や変色のしにくさが違う

ダイレクトボンディングの一般的な寿命は4~6年といわれていますが、保険適用のレジン充填ではもって2~3年で変色したり欠けやすくなったりするとされています。ダイレクトボンディングに使用されるハイブリッド樹脂にはセラミックの粒子が含まれており、レジンに比べると変色しにくい、強度が上がって欠けにくくなるといったメリットが生まれます。

 

まとめ

今回は、ダイレクトボンディングと保険適用されるレジン充填の違いについてご紹介しました。ダイレクトボンディングはメリットの多い治療方法ではありますが、すべての症例に適用できるとは限りません。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

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