ダイレクトボンディングとラミネートベニアの違い
2024/06/24
今回は、ダイレクトボンディングとラミネートベニアの違いについてご紹介します。ダイレクトボンディングは、ハイブリッド樹脂を用いて歯の形態を修復して隙間を埋めたり、むし歯により失われた歯質を修復する方法です。似ている治療方法に「ラミネートベニア」がありますが、これはどのような治療方法で、ダイレクトボンディングとは何が違うのでしょうか。
ラミネートベニアとは
歯の表面を0.5~1mmほど薄く削り、セラミックの薄い板を強力な接着剤で貼りつける治療方法を「ラミネートベニア」といいます。ネイルチップのようなイメージです。小さなむし歯の治療をするときの修復や、すきっ歯やごく軽度な歯列の凹凸の改善のために行われることもある治療方法です。ダイレクトボンディングと同様に比較的治療期間が短く、手軽に行える審美治療の一つでもあります。
ダイレクトボンディングとラミネートベニアの違い
ダイレクトボンディングとラミネートベニアでは治療の手順そのものが大きく異なりますが、そのほかにも以下のような違いがあります。
・劣化のしにくさ
ダイレクトボンディングでは、プラスチック素材にセラミック粒子を混ぜたハイブリッド樹脂を使用します。プラスチック素材単体で用いるレジン充填に比べれば寿命の長い素材ですが、セラミックに比べると劣化や変色のしにくさはやや劣ります。
・費用
ラミネートベニアの場合はセラミック素材を使用するため、治療にかかる費用はダイレクトボンディングに比べてやや高額になります。
・治療回数
ラミネートベニアでは歯を削ったあとに型どりをして一つひとつオーダーメイドでセラミックの薄い板を作製します。歯科技工士が1週間~10日ほどかけて作製したセラミックの板を専用の接着剤で貼りつけていく、という流れです。ダイレクトボンディングの場合は歯の表面に直接ハイブリッド樹脂を盛りつけるため、歯の型どりが不要なぶん治療回数は少なく済みます。
まとめ
今回は、ダイレクトボンディングとラミネートベニアについてご紹介しました。それぞれの治療方法にメリットや注意点があるため、どちらがご自身に適しているかどうかは担当歯科医師とよく相談して検討しましょう。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。