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ダイレクトボンディングと保険適用のレジン充填の違い

今回は、ダイレクトボンディングと保険適用されるレジン充填の違いについてご紹介します。ダイレクトボンディングは、ハイブリッド樹脂を用いて歯の形態を修復して隙間を埋めたり、むし歯により失われた歯質を修復する方法です。保険適用されるレジン充填とは何が違うのでしょうか。

 

使用する素材が違う

ダイレクトボンディングでは、プラスチック素材(コンポジットレジン)とセラミックの粉末を混ぜ合わせた「ハイブリッド樹脂」を使用します。

 

一方、保険適用のレジン充填では、コンポジットレジンのみを使用します。コンポジットレジンとはベースレジンにフィラーとよばれる粉末を配合したプラスチック素材で、特殊な光を当てると固まる性質をもちます。むし歯治療を筆頭に、現在の歯科治療に欠かせない材料の一つです。保険適用であっても歯の色に近い白色をしていることが最大のメリットで、金属に比べると目立つことなく修復ができます。

 

色の再現度が違う

ダイレクトボンディングでは、色味や透明感が異なる複数のハイブリッド樹脂を何層にも重ねながら修復をしていくため、もとの歯に近い自然な色調を再現できます。一方、コンポジットレジンは主に4つの色味と色の濃淡によって色がある程度決められています。レジン充填で使用できる色の種類が限られているため、色味や透明感の再現度には限度があります。

 

寿命や変色のしにくさが違う

ダイレクトボンディングの一般的な寿命は4~6年といわれていますが、保険適用のレジン充填ではもって2~3年で変色したり欠けやすくなったりするとされています。ダイレクトボンディングに使用されるハイブリッド樹脂にはセラミックの粒子が含まれており、レジンに比べると変色しにくい、強度が上がって欠けにくくなるといったメリットが生まれます。

 

まとめ

今回は、ダイレクトボンディングと保険適用されるレジン充填の違いについてご紹介しました。ダイレクトボンディングはメリットの多い治療方法ではありますが、すべての症例に適用できるとは限りません。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

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