自宅でできるプラークコントロール デンタルフロスは必要?
2024/06/12
今回は、セルフケアでのプラークコントロールにおけるデンタルフロスの選び方や取り扱いについてご紹介します。「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「口腔内の細菌叢の改善」があります。細菌叢のバランスを保つために必要となるのが「プラークコントロール」です。ご自宅でのプラークコントロールの基本となるのが毎日の歯磨きですが、歯ブラシで磨くだけで終わりにしてしまっていませんか?
歯ブラシで磨くだけでは不十分?
歯ブラシを正しく使えていたとしても、実はお口の中のプラークなどの汚れすべてが落とせるわけではないことをご存じですか?歯ブラシで磨くだけでは、お口の中のプラークの約6割しか除去できないといわれています。これではプラークコントロールとして不十分です。セルフケアでのプラーク除去率を向上させるためには、デンタルフロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシといった「補助清掃用具」を活用することが大切です。
デンタルフロスの選び方
デンタルフロスは大きく分けて2種類あります。
・ロールタイプ
ご自身で好きな長さに切り取って使うタイプのデンタルフロスです。指に巻き付けて使います。慣れるには少々コツが必要ですが、コストパフォーマンスには優れています。
・ホルダータイプ
持ち手がついているタイプのデンタルフロスです。下顎の前歯などに使いやすいF字型と、奥歯や上顎の前歯に使いやすいY字型があります。デンタルフロスの使用にあまり慣れていない方におすすめです。
デンタルフロスの取り扱い
デンタルフロスのタイプによって、取り扱いの方法も変わります。ロールタイプの場合は、使い捨てが基本です。一度使ったものをもう一度使うことはできません。ホルダータイプの場合は、使い捨てのものと何度か使用できるものがあります。商品のパッケージを確認してみましょう。何度か使用できるタイプのものに関しては、糸が毛羽立ったり、歯間部に入れた時に引っかかるようであれば交換のサインです。適切な時期に新しいものに取り替えて清潔な状態のものを使いましょう。
まとめ
今回は、デンタルフロスの選び方や取り扱いについてご紹介しました。デンタルフロスの選び方や使い方に不安がある方は、お気軽に歯科衛生士までご相談ください。
当院ではミニマルインターベンション(MI)の考え方に基づき、患者さまお一人おひとりにとって最善の治療方法をご提案しております。ご予約、お問合せはお電話で承っております。