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口腔機能低下症の7つの検査とは

「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「患者様への教育」があります。その代表例でもある口腔衛生指導(OHI)は歯科医院において欠かせない役割を果たしており、単に歯を磨く方法を教えるだけでなく、患者様の全身の健康に直結する重要なプロセスです。今回は、口腔機能低下症の7つの検査についてご紹介します。

 

口腔機能低下症を早期発見するには

口腔機能低下症は、加齢や生活習慣の影響で口腔の機能が低下する状態です。噛む力や飲み込む力、舌や唇の動きなどが衰えることで、食べ物がうまく飲み込めなくなったり、発音が難しくなったりと日常生活に支障が出ることがあります。口腔機能低下症を早期発見・改善のためには、以下の7つの検査を行います。

・咀嚼力の検査
咀嚼力とは、食べ物をしっかり噛み砕く力のことです。検査用のガムで咀嚼後の色変化を確認し、どれだけ噛む力があるかを評価します。咀嚼力が低下すると食事の楽しみが損なわれるだけでなく、消化にも影響が出るため重要な検査項目です。

・嚥下機能の検査
嚥下機能は、飲み込みの力や動きを確認する検査です。飲み物やゼリー状の食品を飲み込んだ際の動作や時間を測定し、スムーズに飲み込めているかを調べます。嚥下機能が低下すると誤嚥のリスクが高まり、肺炎などの病気に繋がることもあります。

・舌圧の検査
舌圧は、舌の筋力を測る検査です。専用の測定器を舌で押し当て、その圧力を計測します。舌の筋力が弱くなると食べ物をうまく飲み込めなくなり、発音にも支障が出ることもあります。

・唾液量の検査
唾液は口腔内の乾燥を防ぎ、食べ物の分解を助ける重要な役割を持っています。唾液量が減少すると口腔内が乾燥しやすくなり、口臭やむし歯、歯周病のリスクが高まります。

・口唇閉鎖力の検査
口唇閉鎖力は、唇をしっかり閉じる力のことです。測定器を使い、口を閉じた状態でどれだけの圧力をかけられるかを確認します。この力が弱くなると食べ物や飲み物がこぼれやすくなり、嚥下にも影響が出る可能性があります。

・口腔乾燥の検査
口腔乾燥は口の中の湿度を測定し、乾燥具合を確認する検査です。口腔内が乾燥すると粘膜が傷つきやすく、感染症のリスクも高まります。

・発音機能の検査
発音機能の検査では、特定の音を発声し、その際の舌や唇の動きを観察します。「パ・タ・カ」といった音を連続して発音してもらい、口や舌の運動能力を評価します。

 

まとめ

口腔機能低下症は早期に発見し、適切なケアを行うことで進行を防ぐことができます。口まわりの機能で気になることがある場合は、早めに検査を受けるようにしましょう。

アライナーの正しい着脱方法

インビザラインは、透明なアライナーを装着することで歯並びを整える矯正方法です。しかし、アライナーの正しい着脱方法を理解しておかないと、うまくフィットしない、破損する、といったトラブルが発生することもあります。今回は、アライナーの着脱方法をご紹介します。

 

アライナーの装着方法

アライナーを装着する際には、以下の手順で行うと正しくフィットさせることができます。

 

①清潔な手で持つ

手をしっかり洗い、清潔な状態で鏡を見ながら行います。アライナーには汚れや細菌がつきやすいため、衛生面には十分注意が必要です。

 

②前歯から装着する

アライナーの上下を確認しましょう。前歯が大きいほうが上顎用です。アライナーは前歯の部分から装着します。軽く押し当て、しっかりフィットさせましょう。無理に奥歯からはめようとするとアライナーが歪んだり、壊れたりする原因になります。

 

③奥歯を装着する

前歯部分がしっかり装着できたら奥歯も順に押し込み、全体がきちんとフィットしているか確認します。装着が不十分な場合、治療効果が十分に発揮されない可能性があるため、浮いている箇所がないように気をつけましょう。

 

④チューイーを使う

最後にチューイー(専用のシリコン製の棒)を噛むことで、アライナーが歯に密着しやすくなります。装着時に浮きがちな部分をしっかり押し込みましょう。

 

アライナーの取り外し方

アライナーを外す際も無理に引き剥がそうとせず、以下のステップで取り外すと安全です。

 

①奥歯から外す

外す際は、まず奥歯の片側から始めます。アライナーを少し持ち上げ、ゆっくり引き離します。左右両方の奥歯が外れたら、前歯も自然に外れやすくなります。

 

②前歯を優しく外す

奥歯が外れた後は、前歯の部分を優しく引き離すようにします。アライナーに強い力をかけず、ゆっくりと行うことが重要です。

 

③清潔な保管方法

外したアライナーは専用のケースに保管しましょう。むき出しの状態で置いておくと、汚れや破損の原因になります。また、飲食時以外はなるべく装着しておくことが治療の効果を高めるためにも大切です。

 

まとめ

インビザラインでは、アライナーを正しく着脱することがとても大切です。適切な方法で装着・取り外しを行うことで装置を長持ちさせ、効果的に治療を進められます。丁寧な手順を心がけて、矯正治療をより快適に進めましょう。

当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。矯正治療に興味がある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。

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