ダイレクトボンディングのメリット
2024/04/26
今回は、ダイレクトボンディングのメリットについてご紹介します。ダイレクトボンディングは、ハイブリッド樹脂を用いて歯の形態を修復し、むし歯により失われたエナメル質や象牙質を補う方法です。歯と修復材料が接着する技術を応用しているダイレクトボンディングには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
自然の歯に近い美しい見た目
ダイレクトボンディングに使用される材料はただ白いだけではありません。同じ材料でも数十種類の色調があり、その中から患者さまお一人おひとりの歯の色に合わせたものを何層にも重ねて修復を行っていきます。この方法により天然の歯に限りなく近い自然なツヤや透明感を再現でき、美しい仕上がりが期待できます。
歯を削る量が少ない
ダイレクトボンディングは歯と修復材料を直接化学的・物理的に接着させ、一体化する技術を応用しています。そのため、歯を削る量を必要最低限に抑えて治療を進めていくことができるのです。この方法は歯の治療方法において歯質や歯髄への侵襲をできるだけ抑えるという「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方に基づいているといえます。
治療回数が少なく済む
ダイレクトボンディングでは歯に直接修復材料を接着させます。そのため、一般的な歯科治療で詰め物や被せ物をつくるときに行われるような歯の型どりが必要ありません。歯の型どりや修復物の作製に時間を要さないぶん、治療回数が少なく済みます。忙しくて何回も歯科医院に通うのが大変という方にもおすすめの治療方法です。
金属アレルギーの心配がない
ダイレクトボンディングではセラミックとレジンを混ぜた専用の材料を使用します。この材料には金属が含まれていないため、基本的には金属アレルギーの心配もありません。
まとめ
今回は、ダイレクトボンディングのメリットについてご紹介しました。ダイレクトボンディングは見た目の美しさだけでないメリットも多く、歯を修復する際の選択肢としてもおすすめです(ただし全ての症例に適応できるとは限りません)。
当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
ダイレクトボンディングとはどのような治療方法?
2024/04/22
今回は、ダイレクトボンディングの概要についてご紹介します。むし歯の治療をする際には、むし歯になっている歯質を削ったあとに何かしらの方法で修復する必要があります。その選択肢の一つに「ダイレクトボンディング」とよばれるものがありますが、どのような治療方法かご存じですか?
ダイレクトボンディングとは
ハイブリッド樹脂を用いて歯の形態を修復し、むし歯により失われたエナメル質や象牙質を補う方法を「ダイレクトボンディング」といいます。歯科治療における「ボンディング」とは、高分子の材料を歯質に「接着」するためのステップのことです。歯と修復材料を直接化学的・物理的に接着させ、一体化する技術を応用しています。この修復方法では歯を削る量を最小限に抑えられるだけでなく、色調や透明感の異なる素材をいくつも重ねていくため、天然歯のような透明感のある仕上がりが可能です。
ダイレクトボンディングの歴史
ボンディングの技術は、歯科業界においても長い歴史をもちます。1960年当時、歯を修復する方法としては金属製のクラウンやブリッジが一般的でしたが、金属の見た目の悪さなどから白い材料を用いた修復方法が研究されるようになりました。しかし、はじめのうちは修復に用いられたコンポジットレジン(樹脂)が詰めてもすぐに取れてしまう、レジンと歯の隙間からむし歯が再発してしまうなどの課題があったといわれています。その後、1977年に日本の歯科材料メーカーから歯のエナメル質と象牙質の双方に接着する特性をもつ修復材料が開発され、徐々にこの方法が普及しました。
ダイレクトボンディングの原理
ダイレクトボンディングにおける接着は、いくつかのステップにより行われます。
1.酸処理
まず、歯の表面のエナメル質を酸処理して部分的に脱灰させます。表面を粗造にして接着剤が剥がれにくいようにします。
2.プライミング
酸処理によってできた表面の凹凸部分に、プライマーとよばれる表面処理剤を流し込み、このあとの接着がしやすい状態にします。
3.ボンディング
ボンディング材を塗布して光硬化させることで、歯質と接着させます。この上に樹脂を盛っていくと樹脂がボンディング材と化学結合するため、隙間からむし歯になったり樹脂がすぐに取れてしまうようなことはありません。
まとめ
今回は、ダイレクトボンディングの概要についてご紹介しました。ダイレクトボンディングはミニマルインターベンションの考え方に基づいた治療方法の一つでもあり、歯を修復する際の選択肢としてもおすすめです(ただし全ての症例に適応できるとは限りません)。
当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
ダイレクトボンディングで何ができるの? 適している症例は?④
2021/06/26
4回に分けて説明します
① 小さな虫歯に適しています
② 過去に受けた銀歯の治療を詰め直して白く交換できます
③ すきっ歯、色、形など見た目を改善できる
④ 1日で終わる → 仮詰をしない
今回は
④ 1日で終わる → 仮詰をしない
についてです。
白いセラミックを入れる場合
1)型取り 2)装着
の2日間が通常必要です。
その期間、穴が開いたままではしみるので仮詰めをします。
仮詰ですから、制作期間中は歯質内に漏洩がゼロではありません。
ダイレクトボンディングですと、全ての治療がラバーダム下で行われますので
唾液の混入なく充填を終了することができます。
1日でできるセラミック修復も、数時間は唾液にさらされます。
細菌の感染を防ぐ上ではダイレクトボンディングは
最も有効な方法であると言えます。
このように二次感染にもダイレクトボンディングは有利な点が多いです。
ダイレクトボンディングが可能か?は一人一人ご相談ください。
ダイレクトボンディングで何ができるの? 適している症例は?③
2021/06/19
4回に分けて説明します
① 小さな虫歯に適しています
② 過去に受けた銀歯の治療を詰め直して白く交換できます
③ すきっ歯、色、形など見た目を改善できる
④ 1日で終わる → 仮詰をしない
今回は
③ すきっ歯、色、形など見た目を改善できる
についてです。
すきっ歯などの歯並びの改善には矯正治療が一般的です。
しかし、費用・期間・装置の煩わしさなど
なかなか気軽にできない方もいらっしゃいます。
ちいさな隙間ですとダイレクトボンディングの応用で隙間をなくすことが可能です。
また、変色した色・歯の形ははセラミックを使わなくとも手軽に修正可能です。
このように美容領域にもダイレクトボンディングは有利な点が多いです。
費用面でお悩みの方は、ご相談ください。
注)よりよい審美を目指しておるため、通常とは異なるダイレクトボンディングの手法を用いることがあります。従いましてカウンセリング後の治療になります。
ダイレクトボンディングで何ができるの? 適している症例は?②
2021/06/12
4回に分けて説明します
① 小さな虫歯に適しています
② 過去に受けた銀歯の治療を詰め直して白く交換できます
③ すきっ歯、色、形など見た目を改善できる
④ 1日で終わる → 仮詰をしない
今回は
② 過去に受けた銀歯の治療を詰め直して白く交換できます。
についてです。
日本は健康保険で医療を受けられる国です。
そのため、奥歯に保険の銀歯をつめている人はとても多いです。
昭和40年代から始まったこの治療、今となっては受け入れがたい方も多いのではないでしょうか?
確かに銀歯は嫌だけど、、、
交換となると、、、、
別に痛くはないし、、、、
セラミックは高いし、、、
そんな方におすすめなのが、ダイレクトボンディングです。
比較的ちいさな銀歯であれば即日に数本まとめての治療も可能です。
できるだけ費用を抑えて白くすることも可能です。
ダイレクトボンディングが可能か?ご相談ください。