金属アレルギーでもダイレクトボンディングは可能?
2024/09/09
今回は、金属アレルギーを持つ方でもダイレクトボンディングが可能かどうかを解説します。金属アレルギーをお持ちの方にとって、歯科治療における材料選びは非常に重要です。詰め物や被せ物に金属が使われる場合、その金属に対してアレルギー反応を起こすリスクがあります。しかし、近年の歯科治療では、金属を使用しない方法が多く取り入れられています。その中でも注目されているのが「ダイレクトボンディング」です。
ダイレクトボンディングとは?
ダイレクトボンディングとは樹脂材料を使用して、歯の欠けやむし歯を修復する治療法です。この方法は詰め物や被せ物のように型を取る必要がなく、歯科医師が直接歯にレジンを塗布して形を整えその場で硬化させるため「ダイレクト」と呼ばれています。当院ではコンポジットレジンではなくハイブリッド樹脂を用いてダイレクトボンディングを行っています。
金属アレルギーとは?
金属アレルギーは、金属が体内に取り込まれた際に免疫システムが過剰に反応し、皮膚や粘膜に炎症やかゆみ、発疹などの症状が現れるアレルギーの一種です。ピアスやアクセサリー、歯科治療で使われる金属材料などが原因となります。特に、ニッケルやクロム、コバルトといった金属がアレルゲンになることが多く、これらの金属に触れることでアレルギー反応が誘発されます。症状が出るまでには時間がかかることもあり、数時間から数日後に症状が現れることがあります。
金属アレルギーを予防するためには、原因となる金属を避けることが最も効果的です。最近ではアレルギーに配慮した金属を使用したアクセサリーや、金属を含まない歯科材料が増えてきています。
ダイレクトボンディングと金属アレルギー
ダイレクトボンディングに使用されるハイブリッド樹脂には、金属は一切含まれていません。そのため金属アレルギーの方でも安全に治療を受けることができます。金属アレルギーの方にとっては、金属を避けることができるという点で非常に有利な選択肢です。
まとめ
金属アレルギーを持つ方でも、ダイレクトボンディングは安全に受けられる治療法です。金属を使用しないためアレルギー反応のリスクを心配することなく、歯の修復が可能となるでしょう。ただし、耐久性や治療後のケアについては事前に歯科医師とよく相談し、自分に最適な治療方法を選ぶことが大切です。
当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
Category - ダイレクトボンディング