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むし歯があってもホワイトニングはできる?

今回は、むし歯治療とホワイトニングの施術の順番についてご紹介します。歯科医院でホワイトニングの施術を行う前には、お口の中全体のチェックやクリーニングをしますが、その際にむし歯が見つかった場合はどうなるのでしょうか。

 

ホワイトニング前にむし歯が見つかったら

むし歯とは、プラーク中の細菌が産生する酸により、歯の表面のエナメル質が溶かされる病気です。外から見ただけではむし歯なのか着色なのか見分けがつかないということもあるので、歯科医院でしっかりとチェックしてもらうことも大切です。もしホワイトニングの施術前にむし歯が見つかった場合は、先にむし歯の治療を完了させてからホワイトニングを行う流れになります。

 

ホワイトニングより先にむし歯治療をする理由

もしむし歯がある状態でホワイトニングを行ってしまうと、様々なリスクがあります。それらのリスクを回避するためにホワイトニングより先にむし歯治療を行うのには、次に挙げるような理由があります。

 

・ホワイトニングをしている間にむし歯が進行してしまう可能性がある

ホワイトニングの施術は、オフィスホワイトニングの場合で1~2週間おきに3~5回ほどの施術を行うのが一般的です。ホームホワイトニングでも、2~3か月程度の時間がかかります。ホワイトニングの効果が出る速さには個人差があるため、理想とする白さになるまでに思ったより時間がかかったというケースも無いわけではありません。数か月を要した場合、その間にむし歯が進行してしまいます。初期のむし歯のうちに治療をしておけば1回の治療で完了することもありますが、神経までむし歯が到達するようなことがあると治療は数か月に及びます。

 

・ホワイトニングの施術で使用する薬剤がしみることがある

むし歯がない歯であればしみたりすることのない薬剤でも、むし歯があることによって刺激になってしまうこともあります。

 

・先にホワイトニングをしてしまうことで、むし歯治療で使用する詰め物などが取れやすくなることがある

むし歯治療とホワイトニングの施術を同時進行すると、ホワイトニングで使用する薬剤の影響でむし歯治療に支障をきたす場合もあります。そのため、別で治療を行う方が安全です。

 

まとめ

今回は、むし歯治療とホワイトニングの施術の順番ついてご紹介しました。ホワイトニング前にむし歯になることのないよう、毎日の歯磨きと定期的な検診で予防しましょう。

知っていると安心!むし歯と着色の見分け方

今回は、むし歯と着色の見分け方についてご紹介します。歯が黒っぽくなっているのはむし歯なのか、それとも着色なのか、不安になったことのある方も多いのではないでしょうか。

 

むし歯である場合は…

むし歯とは、プラーク中の細菌が産生する酸により、歯の表面のエナメル質が溶かされることから始まります。初期段階のうちは溶かされたエナメル質はごくわずかであるためあまり歯の色に変化は見られませんが、徐々にむし歯が進行するとエナメル質や象牙質が溶かされた場所が黒く見えるようになります。特に、黒くなり始めたくらいの段階では、外から見ただけではむし歯なのか着色なのか見分けがつかないということもあります。むし歯である場合は、エナメル質や象牙質に欠損が生じているため、探針と呼ばれる先端の尖った歯科用器具でなぞるとひっかかりがあるのが分かります。

 

着色である場合は…

コーヒーやお茶などを日常的に飲んでいると、タンニンとよばれる色素が原因となり、歯の表面に着色(ステイン)が生じます。ワインの場合には、ワインに含まれるポリフェノールが着色の原因となります。着色がむし歯と大きく異なる点は、着色は複数の歯に同時に見られることが多いということです。特定の歯1本だけに着色が生じるということはめったにありません。着色は歯のエナメル質の表面につくものなので、表面がザラザラとした質感になります。

 

奥歯の溝が黒くなっている場合は?

着色がつきやすいのは主に前歯であるため、奥歯の溝が黒くなっている場合にはむし歯なのか着色なのか慎重に判断する必要があります。むし歯かどうかを判断するには、まず歯の表面を清掃したうえで、探針を用いて表面の状態を確認します。また、一見歯に穴があいていなくても、歯の内部でむし歯が広がっている可能性もあるため、レントゲン画像と照らし合わせながら、歯にむし歯が生じていないかよく観察します。

 

まとめ

今回は、むし歯と着色の見分け方についてご紹介しました。患者様ご自身でむし歯か着色かを見分けることが困難な場合もあるので、気になる箇所があれば早めに歯科医院を受診しましょう。

 

当院は、多数の症例実績を誇るホワイトエッセンス加盟医院です。ホワイトニングのご予約、お問合せはお電話で承っております。

根管治療(根の治療)とは④

こんにちは、歯科医師の柴田です。

今回は根の中が再度感染しないように封鎖する処置についてお話ししていきます。

 

根の中を綺麗にしてもまた汚れてしまっては意味がありません。

下の図のようにピンク色の材料で詰めていきます。イメージしやすいものでいうとゴムのようなものです。私たちはこれをガッタパーチャと呼んでいます。なかなか聞き馴染みのないワードかと思います。

この封鎖のステップも非常に重要になりますし、テクニック的にも難しいところになります。また、近年進歩した歯科材料の恩恵を受けている部分の一つです。

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また封鎖というのは根の中だけでは完結しません。どんなに緊密に根の中を詰めたとしても、精度の高い土台(コア)、精度の高い被せ物がないと台無しになってしまいます。

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ここで一つ文献を紹介します。

1995年に発表されたRay HA, Trope M先生の根管治療歯の根尖周囲の状態と根管充填(根の封鎖)及び歯冠修復の質(被せ物の質)の関連性についての文献です。

 

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上手に根の封鎖をしたとしてもその後の被せ物の精度が低いと成功率は44.1%になってしまい、上手な封鎖かつ精度の高い被せ物の組み合わせは成功率91.4%という結果です。

 

根の治療をした後はそのままにせず、絶対に治療が完了するまで通院するようにお願いします。もしかすると歯を抜かなければならないことになってしまうかもしれません。

根管治療(根の治療)とは③

こんにちは、歯科医師の柴田です。

引き続き根管治療(根の治療)についてお話ししていきます。

 

虫歯を取りきった後に実際に根の中にアプローチしていきます。

下の図は歯の断面ですが、汚染された歯髄や過去に根の治療を行った時のお薬を外していきます。こちらの図は簡略化したものですが、実際は木の根っこのように複雑になっていて非常に難しい治療ステップになります。いろいろな器具や薬液をを用いてかつ治療する先生の知識や経験が非常に大切になります。いかに感染物を取っていくのかも成功するかどうかの大きな分かれ道にもなります。

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次回は根の中が再度感染しないように封鎖する処置についてお話しします。

根管治療(根の治療)とは②

今回は少し掘り下げて治療内容をお話していきます。

実際に口の中でどのようなことをしているのかわからないと思います。それもあって不安があるという方もいるのではないでしょうか?

まず麻酔をして痛みが出ないようにします。

その次にラバーダム防湿を行います。非常に重要なステップです。アメリカの根管治療のガイドラインではラバーダム防湿ができない場合は治療の適応外と定められているほどです。

ラバーダム防湿が終わった後は歯の消毒も行います。そのままでは細菌が歯に残っていますからね。

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続いて視点が変わるのですが、虫歯の除去です。虫歯をまず徹底的に取り除かないことには根管治療の成功はありません。

顕微鏡を用いて虫歯を全て取っていきます。虫歯というのは目で見るだけではなくて染めだしたら、器具で触って硬さを調べたりといろいろな方法で探っていきます。

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次回はどのようにして根の中にアプローチしていくかお話ししていきます。

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