『フッ素の働き』
2022/07/22
フッ素の働きがわかる実験方法をとおして、フッ素の働きについて紹介致します。
簡単にできるものなので、お子様の夏休みの自由研究もかねて、一緒にやってみるのはいかがでしょうか?
タマゴを使ってフッ素の働きを見てみよう!
【用意するもの】
・フッ素入り歯みがき剤
・お酢
・タマゴ
・透明な入れ物
・油性マジック
※タマゴを使うのはなぜ?
※タマゴのからと歯の成分は同じカルシウムやリンなどのミネラルでできています。この実験では、タマゴを歯に見立ててフッ素のはたらきをみていきます。
実験の進め方
①タマゴを用意し、タマゴの真ん中に油性マジックで線を引きます。半分には◯、半分には☓と描きます。
②◯マーク側にフッ素入りの歯磨き粉を塗り、1時間ほど乾かします。
③透明な容器にお酢を入れ、その中にタマゴをいれ3日間放置します。
結果はどうなる?
◯マーク側(フッ素歯磨き粉を塗った側)は、殻のダメージが少なく、☓マーク側はマークが溶けてしまいます。
最終的にはフッ素なしのタマゴの殻は完全に溶け落ちてしまいます。
実際の結果は自分の目で確かめてみてください。
どうしてこうなる?
タマゴの殻がお酢の酸によって溶かされます。
ハミガキ剤の中のフッ素が、表面を酸からまもり、タマゴを強くしてくれます。
フッ素で完全にタマゴの殻の溶解を防げたわけではありませんが確かな効果があるようです。
もちろん実際の歯はタマゴの殻とは成分が違います。
タマゴの殻の主成分は炭酸カルシウムで、歯の表面の主成分はハイドロキシアパタイトです。
歯はお酢に漬けても3日でどろどろに溶けたりはしません。
この実験はあくまで参考程度のものですが、フッ素の効果を視覚的に実感できる実験となります。
歯にフッ素を取り込ませると、歯の表面のエナメル質が変化し、より強くなります。
強くなるとどうなるかというと、虫歯に対して抵抗性がうまれ、虫歯になりにくくなることがわかっています。
また、より高濃度であれば歯面に付着したフッ素が少しずつフッ素を放出し続けるため、より長くフッ素の効果が得られることがあります。
むし歯予防のためにも、普段からフッ素入り歯みがき剤を使い、セルフケアを怠らないようにしましょう!
普段のセルフケアもとても大切ですが、どんなに注意していてもご自身で予防するのには限界がございます。
そこで予防目的に歯科医院に通うことで、個々に応じたブラッシング指導を受けたり、歯のクリーニングなどが受けら、歯のトラブルを未然に防げます。
いつまでも健康で丈夫な歯を作るためにも、予防のために歯科医院へ通うことも検討されてみてはいかがでしょうか?
当院では専門スタッフによるクリーニングのご相談を受け付けております。