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飛行機に乗ったら歯が痛む?むし歯と気圧の関係

「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「患者様への教育」があります。その代表例でもある口腔衛生指導(OHI)は歯科医院において欠かせない役割を果たしており、単に歯を磨く方法を教えるだけでなく、患者様の全身の健康に直結する重要なプロセスです。今回は、むし歯と気圧の関係についてご紹介します。

 

気圧の変化でむし歯が痛む?

飛行機が上空に達すると、気圧が大きく変化します。私たちの身体はある程度この変化に順応できますが、むし歯があるとその影響を強く受けることがあります。むし歯は、歯の内部に小さな空洞を作りますが、飛行機内の気圧が下がるとその空洞内の空気が膨張し、内部から歯を圧迫して強い痛みを引き起こすことがあるのです。このような現象は「航空性歯痛」と呼ばれ、放置されたむし歯や治療途中の歯で特に起こりやすいとされています。

 

飛行機で歯が痛くなるのは、むし歯だけじゃない?

もちろん、痛みの原因はむし歯だけとは限りません。次のような状態でも、飛行機内で歯の違和感が出ることがあります。

 

・歯の詰め物が浮いていたり、隙間ができている

・根の治療が未完成の歯がある

・詰め物や被せ物の下でむし歯が再発している

・歯ぎしりや食いしばりで歯に微細なヒビが入っている

 

これらの状態も気圧の変化で歯の内部に圧力がかかりやすくなり、痛みにつながることがあります。

 

飛行機に乗る前に歯科検診を

「飛行機に乗るたびに歯が痛くなる」「長距離移動の前に不安がある」という方は、事前の歯科検診をおすすめします。旅行や出張を心から楽しむためにも、出発前に以下の点をチェックしておきましょう:

・むし歯や違和感のある歯はないか

・詰め物や被せ物がしっかり合っているか

・治療中の歯があれば完了しているか

 

特に、海外旅行などで長時間のフライトや現地での歯科受診が難しい場合は、早めの受診が安心です。

 

まとめ

飛行機に乗ると歯が痛む原因がむし歯や不完全な治療にあるとすれば、事前に対処しておくことで防げる痛みです。旅行や出張のスケジュールが決まったら、まず歯の健康チェックを忘れないようにしましょう!

 

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