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なぜ日本の根管治療は成功率が低いのか

こんにちは。
歯科医師の柴田です。
前回に引き続き根管治療のお話です。
なぜ日本の根管治療の成功率が世界的な基準から比べて低いかというと“無菌的な処置ができているかどうか”が大きな要因となります。

 

そもそも虫歯も含め口腔内の病気の多くは感染症です。感染を取り除くことで病気を治すことができるのですが、その感染源の多くは唾液に含まれます。
そのため、なるべく唾液に触れない環境を作ることで感染の除去が意味をなしてきます。
よく言われる例えですが、蛇口が開いた状態で床を拭き続けるようなものなのです。結局、蛇口を閉めない限りは根本的な解決になりません。
それゆえにラバーダム を用いるということは唾液という感染から守る役割を果たしてくれます。
ラバーダム の細かい利点については前のブログで記載させていただきましたので、是非読んでいただければと思います。

日本の根管治療の成功率

こんにちは歯科医師の柴田です。
突然ですが、日本における根管治療の成功率というのをご存知でしょうか?

 

2011年須田英明先生の我が国における歯内療法の現状と課題についての文献です。

 

根管処置歯における根尖部X線透過像の発現率が約50-70%と書いてあります。

 

簡単に説明すると過去に根の治療をした歯の根が膿んでいる確率が約50-70%ということになります。

 

つまり約30-50%しか成功していないということになります。

 

ケースにもよりますが、世界的に見ると根の治療の成功率というのは非常に高く、初めての治療であれば90%以上と言われています。

 

なぜここまで成功率に差があるのでしょうか?

 

今後説明させていただきます。

歯根破折と根の治療

こんにちは。
歯科医師の柴田です。
これまで歯を失う原因や細菌について、力についてお話しして来ました。
歯根破折についても触れさせていただきました。
歯科治療の多くは“歯を削る”診療になります。その結果歯の強度が落ちてしまい、噛む力に耐えられなくなり、歯が割れるという結果になります。

 

また根管治療も大きく影響します。
私自身、根の治療をしてあるのに樹脂で埋めただけの歯や詰め物が入っている歯を多く見かけます。
特に虫歯になっていなくてもそのような歯は割れてしまうリスクが高いと言われています。

 

ここで一つ論文を紹介します。

 

2004年のSalehrabi R, Rotstein Iによる米国の大規模な患者集団における歯内療法の結果についての文献です。その文献によると根管治療後に抜歯になってしまった歯の85%は被せ物をされておらず、被せ物されている歯と比べ前歯で4.8倍、小臼歯で5.8倍、大臼歯で6.2倍抜歯のリスクがあった。

 

つまり根の治療を行った歯は被せないと抜歯になってしまうリスクが高まるということがわかります。

 

不安な点や気になることがございましたら是非カウンセリングにいらしてください。

もしかすると神経を残せるかもしれません。

こんにちは。歯科医師の柴田です。

当院では月に二回隔週水曜日に根の治療専門の先生に来ていただいております。

神経を取らなければならないと言われたり、歯を抜かなければならないと言われた方でももしかしたら救うことができるかもしれません。また根の治療は歯を薄くして割れてしまうリスクなどもあり、何度も繰り返すことで歯を抜かなければならないということになりかねません。治療を繰り返さないためにも専門医に診ていただくことをお勧めしています。

興味のある方は是非ご連絡ください。

寒い日が続いておりますので体調には十分お気をつけてお過ごし下さい。

宮本歯科 柴田

動画でわかりやすく見られるように HP修正しました。

宮本です

HP修正しました。

治療の細かな内容について、なかなか言葉では伝わらないので動画で解説しました。

https://shirokane-smile.com/movie/

 

 

Youtubeチャンネルでもほぼ毎週アップしていますので、ぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UChiiLdH6vJAE65fzqRnxCrw/

 

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