フッ素
2015/03/10
こんにちは、衛生士の齋藤です。
今日はフッ素についてお話したいと思います。
よくPMTCやお子様のお掃除の最後に塗布されるフッ素ですが、そのフッ素は一体何でしょうか?
【フッ素は歯にどんな働きがあるの?】
一番気になる所だと思います。
フッ素には酸に溶けにくく強い歯を作る働きがあります。
歯の表面のエナメル質に取り込まれる事で、主成分であるハイドロキシアパタイトの構造がしっかりと安定します。これにより歯が丈夫になり、酸に溶けにくい強い歯が作られていきます。
特に生えたばかりの歯には、たくさんのフッ素を取り込みやすい性質がありますので、子供のうちからフッ素による予防を心がけていくと虫歯になりにくくなります。
では、「フッ素は子供だけに効果が…?」と思うかもしれませんがフッ素は大人にも効果はあります。歯周病が進行してしまったり、歯茎が下がる事によって歯の根もとが見えてきます。その根本の虫歯予防にもフッ素は効果があるのです。
そして、虫歯は糖を取り込み分解してエネルギーを作ります。フッ素は糖を分解する酵素のはたらきを邪魔する性質をもっており、この性質によって細菌の活動が弱まりお口の中で酸がつくられないいい環境になっていくのです。
【どんな種類があるの?】
こちらが、当医院で使われているフッ素はこの三種類になります。
右から、フルオールゼリー・チェックアップ・バトラーフローデンフォームNになります。
患者様に合わせて、ゼリー状や泡のタイプなど分けています。結構独特な味がしますよね。
一般で販売されている歯磨き粉にもフッ素が配合されています。裏面に記載されている成分表を見ると
【モノフルオロリン酸ナトリウム】
【フッ化ナトリウム】
【フッ化第一スズ】
と表示されている物はフッ素入りになります。
「じゃあ、歯磨き粉に含まれているなら大丈夫じゃないの?」と思われるかもしれませんが、歯科医院で使用している上記の三つは、フッ素の濃度が高いものになっているので歯磨き粉に含まれている物よりも効果が高い物になっています。三ヶ月に一度フッ素塗布を行い、毎日のケアでフッ素入りの歯磨き粉を使う事によって、より一層強い歯になり虫歯予防にも繋がっていくのです。
最後に、フッ素を使ったからといって、虫歯予防は万能ではありません。
日頃から歯磨きを行い、常に綺麗にしておく事が一番の虫歯予防に繋がるのです。
皆さん歯磨きを頑張っていきましょう(´▽`)丿。