自宅でできるプラークコントロール 基本となる歯の磨き方
2024/06/03
今回は、セルフケアでのプラークコントロールにおいて大切な歯の磨き方についてご紹介します。「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「口腔内の細菌叢の改善」があります。細菌叢のバランスを保つために必要となるのが「プラークコントロール」です。ご自宅でのプラークコントロールの基本となるのが毎日の歯磨きですが、歯磨きは「正しく」行うことが大切です。
正しく磨くことの大切さ
歯ブラシを適切に選べていたとしても、正しく磨けていなければ期待する効果を発揮できません。せっかく歯磨きに時間をかけても、磨き残しが出てしまえば口腔内の細菌叢の状態は悪化してしまいます。歯磨きはただなんとなく口の中で歯ブラシを動かすのではなく、歯1本1本を磨く意識をもつことが重要です。
ポイント①磨きたいところに毛先をあてる
歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間、奥歯の溝など、プラークが残りやすいところは特に歯ブラシの毛先をしっかりあてることが大切です。歯と歯ぐきの境目を磨くときは、歯ブラシを斜め45度の角度であてることを意識するとよいでしょう。
ポイント②ゴシゴシ磨かない
しっかりプラークを落としたいがためにゴシゴシと一生懸命磨いてしまうと、摩耗や知覚過敏の原因となります。歯ブラシの毛先を歯にあてて動かしたときに、ブラシの毛先が広がらない程度の力(150~200gといわれています)で磨くようにしましょう。
ポイント③歯1本ずつ磨く
歯ブラシを動かすときは、大きなストロークで動かすのではなく、5~10mm程度の幅を目安に小刻みに動かします。歯を1本ずつ磨く意識で磨いていきましょう。また、磨く際は左右上下いずれかの奥歯からスタートし、歯の表側(唇側)も裏側(口蓋側および舌側)も磨き残しがないように順番に磨きます。
まとめ
今回は、セルフケアにおける正しい歯の磨き方についてご紹介しました。歯磨きの方法に不安がある方、正しく磨けているのかよく分からない方は、お気軽に歯科衛生士までご相談ください。
当院ではミニマルインターベンション(MI)の考え方に基づき、患者さまお一人おひとりにとって最善の治療方法をご提案しております。ご予約、お問合せはお電話で承っております。
Category - メインテナンス