アライナー矯正後に使用するリテーナーの目的と種類
2025/03/28
アライナー矯正を終えた後は、矯正が完了しても歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐため、リテーナー(保定装置)の使用が必要になります。今回は、リテーナーの目的と種類についてご紹介します。
リテーナーの目的
リテーナーの役割は、矯正治療によって移動した歯を新しい位置で安定させることです。歯は骨や歯茎に支えられており、矯正治療中にその支えが変化していきます。しかし、移動直後の歯や周囲の組織はまだ不安定で、自然に元の位置へ戻ろうとする力が働きます。この現象が「後戻り」です。リテーナーを一定期間使用することで、歯やその周辺組織が新しい位置に適応するのを助け、後戻りを防ぎます。保定期間中にしっかりとリテーナーを使用することで、矯正後の美しい歯並びを長く維持することができます。
リテーナーの種類
リテーナーには、主に「固定式」と「可撤式」の2種類があります。
・固定式リテーナー
固定式リテーナーは、金属製の細いワイヤーを歯の裏側に接着剤で固定するタイプのリテーナーです。特に後戻りのリスクが高い患者様や、確実な保定を求める場合に適しています。
【メリット】
- 常に歯に装着された状態のため、リテーナーの着脱を気にする必要がありません。
- ワイヤーは歯の裏側につけるため目立たず、話し方や見た目に影響がありません。
- 装着の有無を忘れる心配がなく、確実に保定効果を得られます。
【デメリット】
- 歯の裏側に装着されるため、装置の周辺を丁寧に清掃する必要があります。
- 接着部分が外れることがあり、その場合は歯科で修理が必要です。
・可撤式リテーナー
可撤式リテーナーは、自分で着脱ができるタイプの装置です。矯正期間中に使用していたアライナーと同様に透明のマウスピース型なので、保定期間への移行もスムーズに行えます。
【メリット】
- 自分で取り外せるため、食事や歯磨きが快適に行えます。
- 装置が汚れても簡単に清掃ができ、衛生的です。
【デメリット】
- 装着を忘れると保定効果が低下し、後戻りのリスクが高まります。
- 紛失や破損の可能性があります。
まとめ
リテーナーは、矯正治療後の歯並びを維持するために欠かせない装置です。最適なリテーナーを選ぶことで、矯正治療の成果を長期的に保つことができます。後戻りを防ぎ理想の歯並びを維持するために、リテーナーを適切に使用していきましょう。
当院では治療実績の豊富な矯正専門医が在籍しております。矯正治療に興味がある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。カウンセリングのご予約はお電話にて承っております。
Category - アライナー矯正