歯の硬さ
2015/10/24
こんにちは、歯科衛生士の山口です。
みなさま、体の中で一番硬いものは、と聞かれて浮かぶものは何でしょうか?
多くの方が骨を頭に浮かべるかと思いますが、
実は骨ではなく
歯が人体のなかで最も硬い組織と言われています。
歯は何層にもなっていますが一番外側の部分をエナメル質といい、この部分が人体の中で最も硬い部分です。
エナメル質の中には象牙質という組織があり、この象牙質も骨より硬い部分です。
歯肉に埋まっていて普段は見えていませんが歯根の部分を覆っている組織を、セメント質といいます。
このセメント質は骨と同じくらいの硬さでできています。
ちなみに歯がどのくらい硬いかというと、
物の硬さを表すモース硬度というものがあるんですが地球上で最も硬いダイヤモンドが硬度10
そして歯(エナメル質)は硬度が7~8と言われています
モース硬度7は水晶と同じです。
身近なモース硬度
モース硬度1:チョーク
モース硬度2:岩塩、純金
モース硬度3:珊瑚
モース硬度4:鉄、真珠
モース硬度5:ガラス
モース硬度6:オパール
モース硬度7:人間の歯(エナメル質)、水晶
モース硬度8:エメラルド
モース硬度9:ルビー、サファイヤ
モース硬度10:ダイヤモンド
こう見ると歯はかなり硬い物質ということがわかります。
硬い歯ですが、かみ合わせなどによって削れてしまったり、かけてしまうことがあります。
ご自身ではなかなか気づきにくいものなので定期的に歯科医院でチェックしていただくと良いかと思います。