たかが歯の汚れ?たかが歯磨き?
2016/07/08
こんにちは、歯科医師の椎名です。
梅雨明けまであと少しでしょうか、暑い日が続きますね。
お口の中は常に一定の温度・湿度が保たれているので一年中梅雨のようなもの。
加えて毎食ごとに栄養が供給されるため細菌にとっては居心地の良い環境です。
「細菌」といえば、当クリニックにいらした方になるべくお話しさせていただくよう心がけていることがあります。
それは簡単に歯の汚れと思われがちなプラークは生きた細菌の集まりで虫歯も歯周病もこれらの細菌による「感染症」であるという事と、毎日の歯磨きは「予防」というだけでなく歯周病治療の中で患者さん自身が行わなければいけない「治療」といえるという事です。
虫歯や歯石を丁寧に取り除いても、日々の歯磨き不十分であれば再発→再治療のリスクがなかなか減りません。
患者さん自身のお口の状況に合わせた適切なブラッシングを身につけていただいた上でブラシの届かない所には専門のスタッフがクリーニングを行い、お口の良い状態を患者さんと一緒につくりあげて維持していくことが虫歯や歯周病治療のゴールだと思います。
そのためにも自分のお口の中がどうなっているのか、今の自分の歯磨きがどのくらいできているのか将来のためにも関心をもっていただけたらと思います。
私は5つの歯磨きセットを使用していますが左から順に
・毛先の柔らかいタイプの歯ブラシ(力は入れすぎないよう注意してバス法で磨きます)
・舌ブラシ(舌苔の清掃は口臭の予防に効果的ですよ)
・フロス(歯と歯の間は虫歯の好発部位ですので時間のとれる限りは必ず通すようにしています)
・タフトブラシ(奥の歯の後ろ側は通常のブラシが届きづらいのでこちらを使います)
・歯間ブラシ(ブリッジの部分に用います)
PCR20%以下をめざして一緒にがんばりましょう!