スーパーフロスの特徴と活用法
2024/09/17
「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「口腔内の細菌叢の改善」があります。細菌叢のバランスを保つために必要となるのが「プラークコントロール」です。プラークコントロールの基本はご自宅での毎日の歯磨きですが、日々口腔ケアにおいて重要な役割を果たすアイテムの一つにスーパーフロスが挙げられます。今回は、スーパーフロスの特徴や使い方をご紹介します。
スーパーフロスとは?
スーパーフロスはデンタルフロスの一種で、特に矯正装置やブリッジ、インプラント周りの清掃に適しています。スーパーフロスは通常、3つの異なる部分で構成されています。硬い先端部分、スポンジ状の太い部分、そして通常のフロス部分です。この構造により、通常のフロスでは届きにくい箇所を効果的に清掃できるようになっています。
スーパーフロスを使うべき場所
スーパーフロスは、以下のような場所での使用がおすすめです。
・ブリッジの人工歯の下
ブリッジの人工歯の下は清掃が難しく、さらに通常のフロスでは届きにくい場所です。スーパーフロスであれば硬い先端部分を人工歯の下に容易に通すことができ、スポンジ部分が隙間のプラークや食べかすを効率よく取り除きます。
・インプラント周り
インプラントは天然歯とは異なり、周囲の歯ぐきと密接していません。そのため、インプラント周りの清掃には特別な注意が必要です。スーパーフロスを使用することで、インプラント周囲の清潔さを保つことができます。
・ワイヤー矯正装置の周り
矯正装置を装着している場合、歯とワイヤーの間に食べかすやプラークが溜まりやすくなります。スーパーフロスの硬い先端部分をワイヤーに通し、スポンジ部分でブラケットやワイヤーの周りを効果よく清掃できます。
スーパーフロスの使い方
スーパーフロスの使い方は簡単です。まず、硬い先端をブリッジや矯正装置、インプラントの下に通します。その後スポンジ部分を使って汚れを取り除き、最後に通常のフロス部分で歯と歯の間を清掃します。定期的な使用で効果的にプラークを取り除き、お口の中を清潔に保てます。
まとめ
今回は、スーパーフロスの特徴や使い方をご紹介しました。デンタルフロスとスーパーフロスそれぞれの特徴を理解し、適切に使い分けましょう。
当院ではミニマルインターベンション(MI)の考え方に基づき、患者さまお一人おひとりにとって最善の治療方法をご提案しております。ご予約、お問合せはお電話で承っております。