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根管治療(根の治療)とは②

今回は少し掘り下げて治療内容をお話していきます。

実際に口の中でどのようなことをしているのかわからないと思います。それもあって不安があるという方もいるのではないでしょうか?

まず麻酔をして痛みが出ないようにします。

その次にラバーダム防湿を行います。非常に重要なステップです。アメリカの根管治療のガイドラインではラバーダム防湿ができない場合は治療の適応外と定められているほどです。

ラバーダム防湿が終わった後は歯の消毒も行います。そのままでは細菌が歯に残っていますからね。

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続いて視点が変わるのですが、虫歯の除去です。虫歯をまず徹底的に取り除かないことには根管治療の成功はありません。

顕微鏡を用いて虫歯を全て取っていきます。虫歯というのは目で見るだけではなくて染めだしたら、器具で触って硬さを調べたりといろいろな方法で探っていきます。

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次回はどのようにして根の中にアプローチしていくかお話ししていきます。

根管治療(根の治療)とは➀

こんにちは、歯科医師の柴田です。

今日はそもそも根管治療とは何かということについてお話ししていきます。

根管治療に関与する病気としては大きく2つに分けられ、歯髄炎と根尖性歯周炎に分けられます。

虫歯がどんどん進行してしまうと歯の中にある”歯髄”(便宜的に神経などと呼んでいます)という場所に到達してしまいます。

到達すると人間の体の中で一番硬いエナメル質(歯の一番外の層)を溶かしてしまうくらい強力な細菌なのですぐに歯髄は感染してしまい、あっという間に細菌が広がり痛みを感じるようになります。症状は冷たいものがすごくしみる、温かいものもしみる、何もしていなくても痛い、夜中に痛いなど様々で、全く痛くないというケースもあります。ただ多くの場合激痛を伴うため、急いで歯科医院に駆け込まれる方が多く、症状が強すぎると麻酔も効かず、大変辛い思いをされる方がいらっしゃいます。

なるべくそのようなことにはならないように定期的な検診をお勧めしています。

細菌のコントロール②

こんにちは歯科医師の柴田です。
今回はプロフェッショナルケアについてお話します。
なぜプロフェッショナルケアが必要かといいますとバイオフィルムが存在するからです。

 

花瓶の内壁や流しなどにみられる粘着物は細菌が形成する生物膜(バイオフィルム)です。
地球環境で水のあるところには大抵バイオフィルムがみられます。
口腔内のデンタルプラーク(歯垢)はバイオフィルムの典型例です。
口腔内常在菌・う蝕原性細菌が歯表面に形成するバイオフィルムや歯周病原性細菌等が歯周ポケット内に形成するバイオフィルムは複数の微生物とそれらの産物で構成されていて、相互に影響を及ぼしあい、栄養源を融通しあったり、薬剤に対して抵抗性を示すなど共同体として小宇宙(ミクロコスモス)を形成しています。抗菌剤や抗体はこのバイオフィルムの中へ浸透しにくいため、浮遊細菌で効果のあった抗菌剤や抗体が実際には効きにくいのです。
薬剤の効果を発揮させるためには一度このバイオフィルムを機械的に破壊する必要があります。バイオフィルム内の病原性細菌が関与する感染症をバイオフィルム感染症といいます。う蝕も歯周病もバイオフィルム感染症の一つです。

 

このバイオフィルムを除去できるのがプロフェッショナルケアなのです。

 

是非、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを受けてみてはいかがでしょうか?

細菌のコントロール①

こんにちは歯科医師の柴田です。
前回に引き続きお話をしていきます。
まず、歯周病や虫歯というのは口腔内の細菌によって引き起こされます。
そこを管理していくためには適切なセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアです。
セルフケアというのはいわゆる歯ブラシやフロスのことを指します。自分自身で適切にできているかどうかというのを判断するのは非常に難しく思います。そこで定期的に歯科医院にてプロフェッショナルケアをおこなうことでセルフケアの“弱点”を見つけることができます。

苦手な部分を把握した上で行う歯磨きは全く違うものです。
また、どうしてもセルフケアだけでは取り切れないプラークなどもあり、定期的にプロフェッショナルケアを行うことが大切です。

歯根破折

こんにちは、歯科医師の柴田です。
前回に引き続き歯を失う理由、特に歯根破折についてお話ししていこうと思います。
「破折」の多くは、外傷など物理的に非日常的な大きな力が作用したものではなく、無髄歯(神経をとった歯)と考えられ、原因は「むし歯由来」とみなすことができます。

 

つまり、根の治療の精度によって将来その歯が長く残るかどうかを決めるといっても過言ではありません。

 

また抜歯原因を年齢階級別にみますと、「歯周病」と「破折」による抜歯は中高年、「埋伏歯」と「矯正」は若い年代に多く、「むし歯」はどの年齢層でも多くなっています。

 

いきなり歯を失うわけではなく、様々な積み重ねが最終的に抜歯に至ってしまうのです。

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