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お口の中にはどのような細菌がいる?

今回は、私たちのお口の中に常に存在する「口腔常在菌」についてご紹介します。歯をなるべく削らない治療「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「口腔内の細菌叢の改善」があります。毎日歯をしっかり磨いているから自分の口の中には細菌はいない、と思っていらっしゃる方はいませんか?誰しも、お口の中には細菌が棲みついているのです。

 

人間と常に共にある細菌とは

細菌というと不潔な場所についているもの、病気の感染源となる悪いものというイメージを抱いている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、細菌には様々な種類があり、その中には健康であっても常に体の中の決まった場所に生息している細菌もいます。そのような細菌を「常在菌」といいます。常在菌は私たちの皮膚や鼻、口、のど、大腸など様々な場所に棲みついているのです。

 

口の中にはどのような細菌がいる?

口の中に定着している細菌を、「口腔常在菌」とよびます。これらは口の中の粘膜や舌、歯、歯ぐきなどで細菌の集合体である「細菌叢」を形成しています。常在菌は500~700種類ほどあるといわれていますが、必ずしもすべての細菌が人体に悪さをするようものではありません。逆に、身体に害を与える微生物や細菌の侵入を防ぐ役割を果たしていることもあります。口腔常在菌にはむし歯の原因となる「ミュータンス菌」や、歯周病の原因になる「ジンジバリス菌」という細菌も含まれています。ただし、これらの細菌が存在しているだけでむし歯や歯周病になるということではありません。むし歯や歯周病には細菌以外にも原因があるため、それらの要因が重なり合ったときに病気が生じます。

 

まとめ

今回は、私たちのお口の中に常に存在する「口腔常在菌」についてご紹介しました。お口の中に棲みついている細菌は様々な役割を果たしていますが、健康を維持するためには細菌叢のバランスを保つことが大切です。次回以降のブログでは、お口の中の細菌がどのような働きをもっているのかをより詳しくご紹介します。

当院ではミニマルインターベンション(MI)の考え方に基づき、患者さまお一人おひとりにとって最善の治療方法をご提案しております。ご予約、お問合せはお電話で承っております。

ダイレクトボンディングを検討する前に知っておきたいこと

今回は、ダイレクトボンディングを検討する前に知っておきたいことについてご紹介します。ダイレクトボンディングは、ハイブリッド樹脂を用いて歯の形態を修復し、むし歯により失われたエナメル質や象牙質を補う方法です。自然の歯に近い美しい見た目を再現できるだけでなく、歯を削る量を最小限に抑えることもできます。メリットの多い治療方法ではありますが、以下のような点が存在することも知っておきましょう。

 

全ての症例に適応できるとは限らない

ダイレクトボンディングは歯を削る量を少なく抑えられる治療方法ですが、むし歯が悪化して大きく歯質を削らなければいけない場合や、歯と歯の隙間が大きくダイレクトボンディングだけでは修復しきれない場合、他の修復方法を検討したほうがよいこともあります。

 

歯科医師の技量によって仕上がりに差が出る

ダイレクトボンディングは天然歯に近い色調や形態を再現できる治療ではありますが、どこの歯科医院でも、どの歯科医師でも同じような治療ができるとは限りません。歯科医師の技術力やセンスによって完成度や仕上がりの美しさは大きく変わってきます。ダイレクトボンディングでは修復材料を歯に直接接着していくため、歯科医師の経験や技術が不足していると修復の精度が下がってしまう可能性も否定できません。この治療方法を検討する際には、歯科医院選びも非常に重要です。

 

一度治療したら一生持つとは限らない

ダイレクトボンディングで使用する材料はある程度の強度や耐久性があり、劣化もしにくいとはいわれていますが、それでも一生持つとは限りません。一般的なダイレクトボンディングの寿命は4~6年程度とされており、メンテナンスが不足しているとその期間を待たずに変色など劣化してしまう可能性もゼロではありません。逆に、セルフケアや定期的な歯科医院でのメンテナンスで良い状態を保てれば、10年以上維持できたという例もあります。

 

まとめ

今回は、ダイレクトボンディングを検討する前に知っておきたいことについてご紹介しました。ダイレクトボンディングはメリットの多い治療方法ですが、注意点があることも知っておきましょう。

当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

ミニマルインターベンション(MI)のメリット

今回は、歯をなるべく削らない治療「ミニマルインターベンション(MI)」のメリットについてご紹介します。近年はなるべく歯や神経への侵襲を少なくする治療が望ましいという考え方が広まりつつありますが、この考え方に基づいた治療方法にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

自分の歯をできるだけ残せる

従来のむし歯治療の考え方では、むし歯になったところやその周囲を削って修復するという治療方法が一般的でした。しかし、ミニマルインターベンション(MI)の考え方に基づいた治療方法では歯を削る量が少ないので、できるだけ歯質を残すことができます。良い状態の歯質を残すことは、むし歯の進行を抑えるとともに、歯を守る機能を維持することに繋がります。

 

新しい修復方法の開発により審美性の高さも維持できる

新しい接着方法や材料などが開発されることにより、よりもとの歯に近い色調や透明感を再現できるような修復が可能になりました。白い材料を使用するので、周りの歯と見分けがつかないほど自然で美しい仕上がりが期待できます。

 

二次う蝕のリスクを最小限に抑えられる

これまで保険診療の範囲内で行われてきたむし歯治療では、金属の詰め物と歯の隙間からむし歯が再発する二次う蝕(二次カリエス)のリスクが高いことが課題となっていました。しかしミニマルインターベンション(MI)に基づいた治療であれば、歯と修復物の境目がほとんどなくなるため、むし歯が再発するリスクも最小限に抑えることができます。

 

金属アレルギーの心配がない

この治療方法では基本的に金属を含まない素材で修復を行います。そのため、金属アレルギーをお持ちの方や金属アレルギーが心配な方にも安心してご使用いただけます。

 

まとめ

今回は、ミニマルインターベンション(MI)のメリットについてご紹介しました。むし歯の治療方法は年々進化を遂げてはいますが、むし歯にならないに越したことはありません。毎日の丁寧なセルフケアに加え、定期的に歯科医院を受診してむし歯を予防しましょう。

当院ではミニマルインターベンション(MI)の考え方に基づき、患者さまお一人おひとりにとって最善の治療方法をご提案しております。ご予約、お問合せはお電話で承っております。

ダイレクトボンディングのメリット

今回は、ダイレクトボンディングのメリットについてご紹介します。ダイレクトボンディングは、ハイブリッド樹脂を用いて歯の形態を修復し、むし歯により失われたエナメル質や象牙質を補う方法です。歯と修復材料が接着する技術を応用しているダイレクトボンディングには、どのようなメリットがあるのでしょうか?

 

自然の歯に近い美しい見た目

ダイレクトボンディングに使用される材料はただ白いだけではありません。同じ材料でも数十種類の色調があり、その中から患者さまお一人おひとりの歯の色に合わせたものを何層にも重ねて修復を行っていきます。この方法により天然の歯に限りなく近い自然なツヤや透明感を再現でき、美しい仕上がりが期待できます。

 

歯を削る量が少ない

ダイレクトボンディングは歯と修復材料を直接化学的・物理的に接着させ、一体化する技術を応用しています。そのため、歯を削る量を必要最低限に抑えて治療を進めていくことができるのです。この方法は歯の治療方法において歯質や歯髄への侵襲をできるだけ抑えるという「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方に基づいているといえます。

 

治療回数が少なく済む

ダイレクトボンディングでは歯に直接修復材料を接着させます。そのため、一般的な歯科治療で詰め物や被せ物をつくるときに行われるような歯の型どりが必要ありません。歯の型どりや修復物の作製に時間を要さないぶん、治療回数が少なく済みます。忙しくて何回も歯科医院に通うのが大変という方にもおすすめの治療方法です。

 

金属アレルギーの心配がない

ダイレクトボンディングではセラミックとレジンを混ぜた専用の材料を使用します。この材料には金属が含まれていないため、基本的には金属アレルギーの心配もありません。

 

まとめ

今回は、ダイレクトボンディングのメリットについてご紹介しました。ダイレクトボンディングは見た目の美しさだけでないメリットも多く、歯を修復する際の選択肢としてもおすすめです(ただし全ての症例に適応できるとは限りません)。

当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

なぜミニマルインターベンション(MI)が必要?

今回は、歯をなるべく削らない治療「ミニマルインターベンション(MI)」はなぜ必要なのかについてご紹介します。近年はなるべく歯や神経への侵襲を少なくする治療が望ましいという考え方が広まりつつあります。なぜこの考え方が現代に求められているのでしょうか?

 

従来のむし歯治療における考え方

これまで一般的に行われてきたむし歯の治療方法では、むし歯そのものやその周囲の歯質をすべて削って除去することを基本としていました。これは、むし歯が細菌による感染症であることに起因しています。既に細菌感染してしまっているエナメル質や象牙質は、除去しておかないとむし歯の再発の原因になるからです。神経についても同様で、細菌に感染すると神経は壊死してしまいます。したがって、むし歯により歯質や神経を失うことはある程度仕方がないこととして考えられてきました。

 

なぜ今ミニマルインターベンション(MI)が必要?

むし歯の治療や管理における介入を最小限にしようという考え方を「ミニマルインターベンション(MI)」といいます。むし歯は歯のエナメル質が脱灰(エナメル質のカルシウムやリンが溶け出す現象)から始まりますが、この脱灰を抑制して自らエナメル質を再石灰化により修復する力を促進することが大切であると考えられています。

 

また、歯に関しては一度削ってしまった歯は二度と再生できません。人工物を詰めたり被せたりして修復することはできても、歯そのものが元に戻ることは現代の医療では不可能です。このような理由から、現代のむし歯学では、歯質や神経を限りなく残すことに重点を置いています。

 

まとめ

今回は、なぜ「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方が必要なのかについてご紹介しました。むし歯の治療方法は年々進化を遂げてはいますが、むし歯にならないに越したことはありません。毎日の丁寧なセルフケアに加え、定期的に歯科医院を受診してむし歯を予防しましょう。

当院ではミニマルインターベンションの考え方に基づき、患者さまお一人おひとりにとって最善の治療方法をご提案しております。ご予約、お問合せはお電話で承っております。

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