むし歯があってもホワイトニングはできる?
2023/08/09
今回は、むし歯治療とホワイトニングの施術の順番についてご紹介します。歯科医院でホワイトニングの施術を行う前には、お口の中全体のチェックやクリーニングをしますが、その際にむし歯が見つかった場合はどうなるのでしょうか。
ホワイトニング前にむし歯が見つかったら
むし歯とは、プラーク中の細菌が産生する酸により、歯の表面のエナメル質が溶かされる病気です。外から見ただけではむし歯なのか着色なのか見分けがつかないということもあるので、歯科医院でしっかりとチェックしてもらうことも大切です。もしホワイトニングの施術前にむし歯が見つかった場合は、先にむし歯の治療を完了させてからホワイトニングを行う流れになります。
ホワイトニングより先にむし歯治療をする理由
もしむし歯がある状態でホワイトニングを行ってしまうと、様々なリスクがあります。それらのリスクを回避するためにホワイトニングより先にむし歯治療を行うのには、次に挙げるような理由があります。
・ホワイトニングをしている間にむし歯が進行してしまう可能性がある
ホワイトニングの施術は、オフィスホワイトニングの場合で1~2週間おきに3~5回ほどの施術を行うのが一般的です。ホームホワイトニングでも、2~3か月程度の時間がかかります。ホワイトニングの効果が出る速さには個人差があるため、理想とする白さになるまでに思ったより時間がかかったというケースも無いわけではありません。数か月を要した場合、その間にむし歯が進行してしまいます。初期のむし歯のうちに治療をしておけば1回の治療で完了することもありますが、神経までむし歯が到達するようなことがあると治療は数か月に及びます。
・ホワイトニングの施術で使用する薬剤がしみることがある
むし歯がない歯であればしみたりすることのない薬剤でも、むし歯があることによって刺激になってしまうこともあります。
・先にホワイトニングをしてしまうことで、むし歯治療で使用する詰め物などが取れやすくなることがある
むし歯治療とホワイトニングの施術を同時進行すると、ホワイトニングで使用する薬剤の影響でむし歯治療に支障をきたす場合もあります。そのため、別で治療を行う方が安全です。
まとめ
今回は、むし歯治療とホワイトニングの施術の順番ついてご紹介しました。ホワイトニング前にむし歯になることのないよう、毎日の歯磨きと定期的な検診で予防しましょう。
インプラントオーバーデンチャーの種類 ~バーアバットメント~
2023/08/04
今回は、インプラントオーバーデンチャーの一つであるバーアバットメントについてご紹介します。インプラントオーバーデンチャーとは、残っている歯や2~4本程度のインプラントを支えにして入れ歯を固定する治療方法のことです。歯やインプラントが支えになるため通常の入れ歯よりも安定性に優れていることが大きな特徴で、部分入れ歯にも総入れ歯にも応用することができます。
インプラントオーバーデンチャーの種類
インプラントオーバーデンチャーは、固定方法の違いにより大きく分けて3つに分類されます。インプラント体の埋入本数と固定の方法が異なりますが、機能性には大きな違いはありません。今回は3つの種類のうちの一つ、バーアバットメントをご紹介します。
バーアバットメントとは
インプラントの先端部をバーで連結し、入れ歯側に取り付けた金具でバーを挟み込むようにしてインプラントと入れ歯を固定します。上顎もしくは下顎に歯がない場合などに用いられる方法です。
バーアバットメントのメリット
ボールアタッチメントよりも維持が強く、高い安定性をもちます。埋入するインプラントは2~4本程度なので、身体の負担も経済的な負担も少なく済むのが大きなメリットです。また、入れ歯部分はご自身で取り外すことができるので、セルフケアもしやすく入れ歯部分もインプラント部分も清潔に保つことができます。強固な連結によって支えられているため、入れ歯を支える粘膜や顎の骨にも負担がかかりにくいことも特徴です。
バーアバットメントの注意点
ボールアバットメントに比べると、インプラントの埋入本数は多くなります。また、連結が強固で外れにくいため、事前によく確認しておくと安心です。
まとめ
今回は、バーアバットメントの特徴やメリットについてご紹介しました。どの治療方法が適しているかは、担当医とよく相談して決めていくことが大切です。
当院では、インプラント治療の知識と経験の豊富な歯科医師やスタッフが治療を担当いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
知っていると安心!むし歯と着色の見分け方
2023/08/02
今回は、むし歯と着色の見分け方についてご紹介します。歯が黒っぽくなっているのはむし歯なのか、それとも着色なのか、不安になったことのある方も多いのではないでしょうか。
むし歯である場合は…
むし歯とは、プラーク中の細菌が産生する酸により、歯の表面のエナメル質が溶かされることから始まります。初期段階のうちは溶かされたエナメル質はごくわずかであるためあまり歯の色に変化は見られませんが、徐々にむし歯が進行するとエナメル質や象牙質が溶かされた場所が黒く見えるようになります。特に、黒くなり始めたくらいの段階では、外から見ただけではむし歯なのか着色なのか見分けがつかないということもあります。むし歯である場合は、エナメル質や象牙質に欠損が生じているため、探針と呼ばれる先端の尖った歯科用器具でなぞるとひっかかりがあるのが分かります。
着色である場合は…
コーヒーやお茶などを日常的に飲んでいると、タンニンとよばれる色素が原因となり、歯の表面に着色(ステイン)が生じます。ワインの場合には、ワインに含まれるポリフェノールが着色の原因となります。着色がむし歯と大きく異なる点は、着色は複数の歯に同時に見られることが多いということです。特定の歯1本だけに着色が生じるということはめったにありません。着色は歯のエナメル質の表面につくものなので、表面がザラザラとした質感になります。
奥歯の溝が黒くなっている場合は?
着色がつきやすいのは主に前歯であるため、奥歯の溝が黒くなっている場合にはむし歯なのか着色なのか慎重に判断する必要があります。むし歯かどうかを判断するには、まず歯の表面を清掃したうえで、探針を用いて表面の状態を確認します。また、一見歯に穴があいていなくても、歯の内部でむし歯が広がっている可能性もあるため、レントゲン画像と照らし合わせながら、歯にむし歯が生じていないかよく観察します。
まとめ
今回は、むし歯と着色の見分け方についてご紹介しました。患者様ご自身でむし歯か着色かを見分けることが困難な場合もあるので、気になる箇所があれば早めに歯科医院を受診しましょう。
当院は、多数の症例実績を誇るホワイトエッセンス加盟医院です。ホワイトニングのご予約、お問合せはお電話で承っております。
インプラントオーバーデンチャーの種類 ~ロケーターアタッチメント~
2023/07/28
今回は、インプラントオーバーデンチャーの一つであるロケーターアタッチメントについてご紹介します。インプラントオーバーデンチャーとは、残っている歯や2~4本程度のインプラントを支えにして入れ歯を固定する治療方法のことです。歯やインプラントが支えになるため通常の入れ歯よりも安定性に優れていることが大きな特徴で、部分入れ歯にも総入れ歯にも応用することができます。
インプラントオーバーデンチャーの種類
インプラントオーバーデンチャーは、固定方法の違いにより大きく分けて3つに分類されます。インプラント体の埋入本数と固定の方法が異なりますが、機能性には大きな違いはありません。今回は3つの種類のうち最もよく使用される、ロケーターアタッチメントをご紹介します。
ロケーターアタッチメントとは
埋入したインプラントの先端にロケーターをとりつけ、ボタンのような留め具で歯ぐきと装着する方法です。上顎もしくは下顎に歯がない場合などに用いられます。パチッと固定されるので安定性にも優れており、歯ぐきへの固定と取り外し可能な構造のどちらも叶えることができます。入れ歯を着脱する際にロケーターに若干の負担はかかりますが、もし固定力が弱くなってきたとしても入れ歯側の留め具を交換するだけでよいので修理もしやすく、患者様の負担軽減に繋がります。
ロケーターアタッチメントのメリット
埋入するインプラントの本数が少なく済むので、身体の負担も経済的な負担も少ないのが大きなメリットです。現在お使いの入れ歯に加工することができるので、新たに入れ歯を作成する時間や費用も必要ありません。また、入れ歯部分はご自身で取り外すことができるので、セルフケアもしやすく入れ歯部分もインプラント部分も清潔に保つことができます。このような理由から、当院ではロケーターアタッチメントを採用するケースがあります。
まとめ
今回は、ロケーターアタッチメントの特徴やメリットについてご紹介しました。どの治療方法が適しているかは、担当医とよく相談して決めていくことが大切です。
当院では、インプラント治療の知識と経験の豊富な歯科医師やスタッフが治療を担当いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
歯が部分的に白くなるホワイトスポットとは?
2023/07/26
今回は、ホワイトスポットについてご紹介します。歯の表面が斑点のように部分的に白くなっていたら、それはホワイトスポットかもしれません。
ホワイトスポットとは?
歯の表面にできる白い斑点を「ホワイトスポット」といいます。エナメル質は半透明なので歯の本来の色は透明感がありますが、ホワイトスポットになっている箇所はまだら状に白く濁っている状態です。軽度のものは歯の表面に白斑が点在する程度ですが、症状が進むとエナメル質の内側にある象牙質の色が透けて全体的に黄みがかって見えるようになります。むし歯のリスクも高くなるため注意が必要です。
ホワイトスポットの原因
ホワイトスポットが生じる原因には様々なものがあります。
・エナメル質の形成不全
先天的又は後天的な原因でエナメル質が形成不全を起こし、部分的に歯が変色するもので、むし歯とは異なります。軽度のものは変色のみですが、重度のものはクレーターのような凹凸が生じます。
・初期のむし歯
エナメル質が酸により脱灰を起こしてカルシウムやリン酸が溶け出すと、その部分が白く濁って見えることがあります。初期のむし歯である場合は、進行する前に歯科医院を受診しましょう。
ホワイトスポットにホワイトニングは有効?
軽度のホワイトスポットであれば、ホワイトニングで目立ちにくくできることもありますが必ずしもすべてのケースに有効とは限りません。また、ホワイトニングをすることでもともと歯にあった白斑が逆に目立つこともあります。この場合は、時間の経過とともに少しずつ色がなじんでくることが多いので、数日様子を見るようにしましょう。ホワイトニング以外の治療方法としては、審美修復用のプラスチックで部分的に歯を修復するダイレクトボンディングなどがあります。どの方法がホワイトスポットの改善に適しているかは、歯科医師とよく相談して決めましょう。
まとめ
今回は、ホワイトスポットについてご紹介しました。どの方法がホワイトスポットの改善に適しているかは、歯科医師とよく相談して決めましょう。
当院は、多数の症例実績を誇るホワイトエッセンス加盟医院です。ホワイトニングのご予約、お問合せはお電話で承っております。