インプラント治療後の歯磨き粉はどう選ぶ?
2023/12/15
今回は、インプラント治療後の歯磨き粉の選び方についてご紹介します。
インプラントの治療が完了した後は、これまで以上にご自身でのセルフケアを丁寧に行っていただくことが大切になります。歯磨き粉の選び方にも気を配りましょう。
歯磨き粉選びのポイント
インプラント治療後の歯磨き粉選びのポイントとしては、次の2つの点に気をつけましょう。
・研磨剤
インプラントの上部構造は主にセラミック製ですが、荒い粒子の研磨剤を含む歯磨き粉を毎日使用していると、表層が削れて細かい傷がついてしまいます。また、インプラントと歯ぐきの隙間に粒子が入り込むと、炎症を起こしてしまうケースもあるため注意が必要です。歯磨き粉を選ぶときには、「低研磨」「研磨剤不使用」などの表示のあるものを選びましょう。どれを使ったらよいかよく分からない方は、担当医や歯科衛生士までお気軽にご相談ください。
・フッ素
フッ素は、細菌の働きを弱める、歯質を強化する、歯の再石灰化を促進するなどの働きをもち、むし歯を予防する効果が期待できる成分として知られています。フッ素がチタンを腐食するといわれているのは9000ppm以上のフッ素濃度での話になるため、基本的にはフッ素入りの歯磨き粉を使ってもインプラントを腐食させるほどのリスクにはなりません。したがって、適切な使用量の範囲内であればフッ素入りの歯磨き粉を使うメリットのほうが大きいと言えるでしょう。
歯磨き粉の使用量
フッ素入り歯磨き粉の推奨使用量は、成人で1.5cm~2cm程度とされています。ただし、歯磨きの最初からこの量の歯磨き粉を歯ブラシにつけてしまうと、お口の中が泡でいっぱいになって、十分に磨けていないにもかかわらず口をゆすぎたくなる…ということにもなりかねません。したがって、まずは歯ブラシに何もつけずに磨き、仕上げとして歯磨き粉をつけて再度全体を磨くなどの使い方もおすすめです。
まとめ
今回は、インプラント治療後の歯磨き粉の選び方についてご紹介しました。毎日の丁寧なセルフケアでご自身の歯の健康を保ち、インプラントもできるだけ長く良い状態で使えるようにしましょう。
当院では、知識と経験の豊富な歯科医師やスタッフが治療を担当いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。