着色汚れがあるとつきやすい「プラーク」ってなに?
2024/03/19
今回は、着色汚れに付着するプラークについてご紹介します。歯に着色汚れがついていると、見た目で不潔な印象を与えてしまう、自分の笑顔に自信が持てないなどのデメリットがあります。また、それだけでなく歯の表面に着色があることによってプラークが溜まりやすくなるのです。そもそも、プラークとはどのようなものなのでしょうか。
食べかすとプラークは同じもの?
ものを食べた時にお口の中に残る食べかすと、プラークは別のものです。食べかすは飲食物の欠片そのものですが、プラークはお口の中の細菌が塊のようになったものを指します。
プラークができるまで
歯の表面は常に唾液に晒されている状態であり、唾液中の糖タンパク成分が「ペリクル」と呼ばれる薄い膜を形成して付着しています。この膜は歯の表面を保護してくれる役割もありますが、その一方で細菌が付着しやすくなるという一面ももっています。
食事をしたあとの食べかすがお口の中に残っていると、お口の中の細菌が活動しはじめます。お口の中には500種類以上もの細菌が存在していると言われており、これらの細菌がペリクルに付着し、定着、増殖していくことで塊を形成していくのです。この塊こそが「プラーク」と呼ばれるものです。食べかすがプラークになるまでには8時間~24時間ほどかかるといわれています。
着色汚れにプラークが付着すると何が起こる?
コーヒーや紅茶などの飲み物や煙草のヤニなどは、着色汚れの原因にもなります。歯の表面に着色汚れがついていると、ザラザラとして凹凸のある状態になっています。細菌の塊であるプラークは粘着性のあるものなので、つるつるとしていて滑沢な場所にはつきにくい性質をもっていますが、一方でザラザラした場所には付着しやすいということになります。着色汚れがついていることでプラークコントロールが難しくなり、むし歯や歯周病、口臭のリスクを高めることになってしまうのです。
まとめ
今回は、着色汚れに付着するプラークについてご紹介しました。ホワイトニングで美しい歯を維持することも大切ですが、プラークコントロールを適切に行いお口の健康を守ることも意識していきましょう。
当院は、多数の症例実績を誇るホワイトエッセンス加盟医院です。ホワイトニングのご予約、お問合せはお電話で承っております。
インプラント治療に使われるジルコニアの特徴
2024/03/15
今回は、インプラント治療に使われるジルコニアの特徴についてご紹介します。
インプラントの治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上から歯冠の部分となる人工歯を被せます。この人工歯は白い材料で作られることがほとんどですが、いくつか種類がありそれぞれ特徴や値段が異なります。その選択肢の一つに「フルジルコニアクラウン」があります。
ジルコニアとは
ジルコニアはセラミックの一種で、人工ダイヤモンドとも呼ばれるものです。歯科治療のみならず、人工関節やスペースシャトルの素材にも使われています。見た目の美しさだけでなく強度も高いことが特徴で、日本では2005年から薬事法の認可を受け歯科治療に使われ始めました。インプラント以外にも、むし歯の治療で作製されるインレーやクラウン、ブリッジなどに使われることもあります。
ジルコニアの特徴
ジルコニアの特徴として以下のようなことが挙げられます。
・自然で美しい見た目
オールセラミックに比べると色の種類が限定されることもありますが、細かく色調を調整することで天然歯のようなツヤ感や透明度を叶えることができます。
・オールセラミックより安価
ジルコニアで作製する場合、オールセラミックよりも価格を抑えて作製できます。
・生体親和性が高い
ジルコニアもセラミック同様に生体親和性が高い材料です。金属アレルギーの心配もほとんどありません。
・優れた耐久性
お口の中の状態やメンテナンスにもよりますが、ジルコニアは10年程度もしくはそれ以上もつとも言われており、非常に優れた耐久性をもっています。特に、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方にはジルコニアがおすすめです。オールセラミックの人工歯に比べて、被せ物が破損するリスクが低いといえるでしょう。
まとめ
今回は、インプラント治療に使われるジルコニアについてご紹介しました。当院ではオールセラミック、ジルコニア、イーマックスなどの取り扱いがございます。ご予算やご希望に合わせてお選びいただけますので、歯の美しさを保ちつつ機能を回復させましょう。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
ホームホワイトニング中に唾液を飲み込んでも大丈夫?
2024/03/13
今回は、ホームホワイトニング中の唾液についてご紹介します。あらかじめ歯科医院で作成したマウスピースにご自身で薬剤を塗布し、一定時間装着していただくホワイトニング方法が「ホームホワイトニング」です。お好きな場所、タイミングで施術を行うことができるため、忙しい方や気軽にホワイトニングを試してみたい方にも大変好評です。
唾液を飲み込んでも大丈夫?
ホームホワイトニングでは、専用のマウスピースに薬剤を塗布したものを2時間程度装着していただきます。その間も唾液は出続けていることになりますが、この唾液はいつものように飲み込んでも大丈夫
なのか心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。結論から言うと、この唾液は飲み込んでも特に問題はありません。多少、薬剤が混ざって不快な味がすることもあるかもしれませんが、ホームホワイトニングの薬剤の主成分である過酸化尿素は、最終的に水と酸素に分解されます。そのため、唾液と一緒に飲み込んでしまうような量であれば、身体に害を及ぼすようなことはありません。
ホームホワイトニング後に気をつけたい唾液の量
ホームホワイトニングの施術をした後は、薬剤の影響や口を開けていたことなどにより一時的にお口の中が乾燥傾向になることがあります。唾液にはお口の中を潤すだけのものではなく、緩衝作用や再石灰化作用などお口や全身を健康に保つための様々な働きを持ち合わせているのです。これらの働きを最大限に発揮させるためにも、唾液の分泌量を減らさないよう心がけましょう。唾液の量が気になるときには、耳下腺や顎下腺、舌下腺を刺激するマッサージを取り入れると、唾液の分泌を促すことが期待できます。
まとめ
今回は、ホームホワイトニング中の唾液についてご紹介しました。ホームホワイトニングは持続性に優れており、白さが定着しやすいことも大きな特徴です。どのホワイトニング方法が最も適しているかは、歯科医院で相談してみましょう。
当院は、多数の症例実績を誇るホワイトエッセンス加盟医院です。ホワイトニングのご予約、お問合せはお電話で承っております。
インプラント治療に使われるセラミックの特徴
2024/03/08
今回は、インプラント治療に使われるセラミックの特徴についてご紹介します。
インプラントの治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上から歯冠の部分となる人工歯を被せます。この人工歯は白い材料で作られることがほとんどですが、その選択肢の一つがセラミックです。
セラミックとは
歯科用に用いられる陶器のような材料をセラミックといいます。保険診療で使われる歯科用のプラスチック(樹脂)や金属とは異なり、美しい仕上がりが大きな特徴です。インプラント以外にも、むし歯の治療で作製されるインレーやクラウン、ブリッジなどに使われることもあります。
セラミックにはいくつか種類があり、それぞれ特徴や値段が異なります。当院ではオールセラミック、ジルコニア、イーマックスなどの取り扱いがございます。
セラミックの特徴
セラミックの特徴として以下のようなことが挙げられます。
・天然歯のような自然な見た目
セラミックは、天然歯の色調や透明感を再現することに秀でています。細かく色が異なるセラミック素材を、何層にも重ねて丁寧に色調を再現していくのです。インプラント治療で人工歯を作製する際にも周りの歯の色味に合わせてオーダーメイドで作製されるため、人工歯と周りの歯で見分けがつきにくいほど美しく仕上がります。また、経年劣化しにくいことも特徴で、長く美しい歯を保てます。
・生体親和性が高い
セラミックは生体親和性が高い材料で、金属アレルギーの心配もほとんどありません。
・汚れがつきにくい
セラミックの表面は滑沢なので、プラークや着色などの汚れもつきにくくなっています。インプラント周囲炎を予防するためにも、汚れをつきにくく且つ落としやすくできることは非常に大切です。
セラミックの欠点を補うための「コーピング」
オールセラミックで作製された人工歯は、ジルコニアに比較すると強度が劣ることがあります。そのため、当院ではオールセラミックの人工歯の内側をジルコニアで補強する「コーピング」を施しています。
まとめ
今回は、インプラント治療に使われるセラミックについてご紹介しました。インプラントの治療ではセラミックの特性を活かして、歯の美しさを保ちつつも機能を回復させます。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
歯を磨きすぎると黄ばむって本当?
2024/03/06
今回は、歯を磨きすぎると歯が黄ばむのか、また気をつけたいポイントや正しい磨き方についてご紹介します。歯についたプラークや着色を落とそうと、一生懸命に磨きすぎてはいませんか?歯を磨くことはもちろん大切ですが、やみくもに磨いてしまうとかえって逆効果になることもあります。
歯を磨きすぎると歯が黄ばむ?
プラークや着色の原因となるステインを落とすために、しっかり歯磨きをすることは大切です。しかし、強い力でゴシゴシと磨いたり、研磨剤入りの歯磨き粉を毎回のように使って歯磨きをしていると、歯の表面のエナメル質が薄くなって内部の象牙質の色が目立ちやすくなることがあります。これによって、歯が黄ばんで見えてしまうのです。
歯磨きで気をつけたいポイント
・歯ブラシの当て方
歯ブラシは、歯の表面に対して直角(90度)に当てるのが基本です。毛先が当たっていることを確認しながら、効率よく磨きましょう。
・力の入れ方
ゴシゴシと強い力で磨き続けていると、歯の表面のエナメル質が摩耗してしまいます。歯ブラシの毛先が広がらない程度の力加減で、シャカシャカと磨きましょう。
・歯ブラシの動かし方
歯ブラシを動かす幅が大きいことも、歯の表面が摩耗してしまう原因となります。歯を1本ずつ磨く意識で、歯ブラシは小刻みに動かしましょう。
・歯磨き粉の選び方
研磨剤が配合されている歯磨き粉は着色を落としたりつきにくくする効果はありますが、使い過ぎは禁物です。週1~2度程度の使用にとどめるのがよいでしょう。普段使いには、低研磨剤を使っているものがおすすめです。
まとめ
今回は、歯を磨きすぎると歯が黄ばむのかについてご紹介しました。せっかくの歯磨きも、正しく行われなければ逆効果になってしまいます。今回ご紹介したようなポイントを意識し、歯を守りながらも効率よく汚れを落とせるようにしましょう。
当院は、多数の症例実績を誇るホワイトエッセンス加盟医院です。ホワイトニングのご予約、お問合せはお電話で承っております。