歯ぐきをピンク色にする「歯ぐきのホワイトニング」とは
2023/07/12
今回は、歯ぐきのホワイトニングについてご紹介します。ホワイトニングの処置で歯を白くするのと同じように、黒ずんでしまった歯ぐきを健康なピンク色にする処置が「歯ぐきのホワイトニング」です。
なぜ歯ぐきが変色するの?
歯ぐきが黒っぽく変色する原因には様々なものがありますが、一番はメラニン色素の生成と色素沈着によるものです。メラニン色素は歯ぐきを紫外線から守るためのものですが、歯ぐきに刺激が加わることにより生成されます。例えば、
・強すぎる歯磨きによる刺激
・煙草による刺激
などです。これらの刺激により生成されたメラニン色素が色素沈着を起こし、歯ぐきが変色します。
変色した歯ぐきを改善する方法
変色した歯ぐきは、歯ぐきのホワイトニングで改善できる場合があります。歯ぐきのホワイトニングでは、メラニン色素を除去する専用の薬剤を歯ぐきに塗布して色素沈着を改善します。薬剤を塗った直後は歯ぐきが白くなりますが、1〜2週間ほどでかさぶたのように自然に剥がれます。多くの場合、2週間おきに2〜3回の施術を受けていただくことで、歯ぐきの色に改善が見られます(効果の感じ方には個人差があります)。
歯ぐきのホワイトニングをするメリット
歯が白く美しくても、歯ぐきが黒っぽく見えると清潔感が損なわれてしまいます。健康的なピンク色の歯ぐきにすることで、歯の白さをより引き立たせ、口元の印象がぐっと良くなります。また、ホワイトニングで使用する薬剤は専用のものなので痛みも比較的少なく、エステ感覚で施術を受けていただくことができます(痛みの感じ方には個人差があります)。
施術後の注意点
施術後は、辛い食べ物など刺激の強いものは避け、歯を磨くときにもブラシの毛先が強く当たらないように気をつけましょう。また、かさぶたは1〜2週間程度で自然に剥がれます。それまでの間に無理に剥がしたりしないようにしてください。
歯ぐきのホワイトニングでは対応できないケース
以下のようなことが原因で歯ぐきが変色している場合には、歯ぐきホワイトニングでの対応はできません。変色の原因となっている疾患を根本的に改善することが必要です。
・歯周病による歯ぐきの変色
・被せ物に使用されている金属による変色
・先天的に歯ぐきが黒っぽい場合
まとめ
今回は、歯ぐきのホワイトニングについてご紹介しました。健康的な色の歯ぐきを手に入れ、口元の印象をより良くしましょう。ご予約、お問合せはお電話で承っております。
骨再生治療後の過ごし方
2023/07/07
インプラントを埋め込む顎の骨の厚みや量が足りない場合、骨の再生や移植を行う治療が別途必要になります。前回までのブログでお話ししたサイナスリフト、ソケットリフト、GBR法などがありますが、これらの治療後の過ごし方についてご紹介します。
手術後24時間の過ごし方
手術後は歯科医院でしっかりと止血を行いますが、患部はデリケートな状態にあります。そのため、傷への刺激になるような強いうがいを頻繁に行うことはしないようにしましょう。また麻酔は術後数時間できれますが、麻酔の痺れから舌や頬を噛んでしまうおそれがあるため、その間食事は控えるようにしましょう。痛みに弱い方は、麻酔がきれる少し前に痛み止めを飲んでおくと痛みが軽減できます。寝るときの姿勢で患部を圧迫してしまうと、血行が阻害されて治りに影響が出てしまいます。うつぶせ寝は避けましょう。
術後2,3日の過ごし方
術後2,3日は血がにじむこともありますが、少量であれば特に問題はありません。また、傷口に刺激を与えないような食事をすることが大切です。スープやおかゆなど柔らかくて食べやすいものから始めて、固いものや刺激物(辛いもの)、アルコールなどは控えるようにしてください。運動などの激しい呼吸を伴うことも、上顎洞に負担がかかるため控えます。同様の理由で、くしゃみなどもできるだけそっとするようにしましょう。
術後の歯磨き
傷口を歯ブラシでゴシゴシ磨いてしまうと、傷口が開くおそれがあります。指や舌で触ることも極力避けましょう。傷口に触れるのが怖いからといって歯磨きそのものをやめてしまうと、お口の中の細菌が繁殖して傷口の治りに影響が出るおそれがあります。患部以外の部分に関しては、手術当日からいつもと同じように磨いていただいて構いません。デンタルフロスや歯間ブラシなども使って、効率よくプラークを除去しましょう。
まとめ
今回は骨再生治療後の過ごし方についてご紹介しました。術後は安静を第一に過ごしながらもお口の中を清潔に保ち、患部がなるべく早く治癒するように努めましょう。
当院では、知識と経験の豊富な歯科医師やスタッフが治療を担当いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
歯の黄ばみを防ぐためにできること
2023/07/05
今回は、歯の黄ばみをできるだけ防ぐためにできることについてご紹介します。歯の黄ばみには様々な原因がありますが、原因にあわせて適切なケアや処置を行うことで、ご自身の歯に自信がもてるようになります。
ステインを付着させない工夫をする
一般的な黄ばみは「ステイン」が原因であることがほとんどです。コーヒーや赤ワイン、カレーなどの色の濃いものを食べたり飲んだりした場合には、なるべく早めに歯を磨くように心がけましょう。すぐに歯が磨けないときは、水で口を軽くゆすぐだけでも問題ありません。お水もない、というときはガムを噛んで唾液の自浄作用に期待しましょう。
ホワイトニング用の歯磨き粉を使う
歯の黄ばみを防ぐためには、ホワイトニング用の歯磨き粉を使うことも効果的です。ホワイトニング用の歯磨き粉の多くには研磨剤が含まれているため、研磨剤により歯のエナメル質を傷つけてしまう可能性もあります。研磨剤を含む歯磨き粉の使用は週1回程度に抑え、使い過ぎには注意しましょう。
正しく歯磨きをする
歯磨き粉をつけて歯を磨くと、発泡剤の効果で歯磨き粉が泡立ち、「なんとなく磨けたつもり」になってしまうことも少なくありません。まずは歯磨き粉をつけない状態で歯磨きをしてから、歯磨き粉をつけて仕上げ磨きをするとよいでしょう。歯の表面の汚れをしっかり落とすには、歯ブラシの毛先を歯の表面に直角に当て、強すぎない力で歯ブラシを小刻みに動かして磨きます。動かす幅は5mm程度が目安です。
歯科医院でのケアを受ける
セルフケアでは落とし切れない黄ばみは、歯科医院での専門的なクリーニングで対処することもおすすめです。当院には、独自の技術である「ウルトラファインバブル」と超音波スケーラーの相乗効果で、汚れやバイオフィルムを浮き上がらせて分解することができるクリーニングメニューがあります。歯を傷めることなく短時間でクリーニングができるため、おすすめです。
まとめ
今回は、歯の黄ばみをできるだけ防ぐためにできることについてご紹介しました。
ホワイトエッセンスでは、患者様お一人おひとりの歯の質やご希望に合わせた最適なホワイトニングをご提案いたします。ホワイトニングやクリーニングのご予約、お問合せはお電話で承っております。
インプラント治療前に行うGBR法とは?
2023/06/30
インプラントを埋め込む顎の骨の厚みや量が足りない場合、骨の再生や移植を行う治療が別途必要になります。その中の一つが、GBR法です。今回は、GBR法の概要や手順をご紹介します。
GBR法
GBR法とは「Guided Bone Regeneration」の略で、骨誘導再生法のことです。顎の骨に人工骨補填材や人工骨、自家骨(自分の骨)を移植することで、骨の組織の再生や修復を促します。重度の歯周病やむし歯などにより歯を失い、埋入するインプラントの長さに対して骨の幅や厚みが足りない場合には、インプラント治療の前にこの処置を行います。
GBR法のメリット
骨そのものを増やすことでインプラント治療に必要な骨の量や厚みを確保し、インプラントを適切な場所に埋入して安定性を高めることができます。また、必要な箇所に必要な量だけの骨をピンポイントに再生することも可能です。GBR法の処置とインプラントの埋入手術を同時に行える場合は、治療期間を短縮できることもあります。
GBR法の治療手順
GBR法は次のような手順で治療が行われます。
①骨が不足している部分に自家骨もしくは人工骨を置きます。
②その上からメンブレンという人工膜を置き、骨の再生を促進します。メンブレンは吸収性のものと非吸収性のものがあり、再生させたい骨の量が少ない場合には吸収性のものを、多い場合には非吸収性のものを使用します。
③骨が再生されるまでの期間には個人差がありますが、概ね4~6ヶ月で骨が再生されてインプラントの安定性が確保されます。
骨の状態によって骨の再生を待ってからインプラントを埋入するケースや、複数回GBR法を行ってからインプラントの手術に移るケースもあります。
まとめ
今回はGBR法の概要やメリット、治療の手順についてご紹介しました。インプラントを埋め込む顎の骨の厚みや量が足りない場合も、このような治療を行うことでインプラントの埋入が可能になります。
当院では、知識と経験の豊富な歯科医師やスタッフが治療を担当いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
歯が黄ばむのはなぜ?
2023/06/28
今回は、歯の黄ばみの原因についてご紹介します。ホワイトニングをご希望なさる方は、歯の黄ばみが気になるとおっしゃる方がほとんどです。歯が黄ばんでいると、老けて見える、清潔感に欠けて見えるといった印象を持たれてしまうこともあります。
歯が黄ばむ原因とは
ホワイトニングの治療を検討なさっている方の多くは、歯の黄ばみが気になっているのではないでしょうか。歯が黄ばむ原因は外的要因、内部要因の2つに分けられます。どの原因によって歯が黄ばんでいるかで、とるべき対処方法も変わってきます。
歯が黄ばむ外的要因にはどのようなものがある?
一般的な黄ばみは「ステイン」といい、飲食物に含まれるタンニンやポリフェノールなどの色素が唾液のタンパク質と結合して、歯の表面を覆っているペリクルとよばれる膜に付着します。コーヒーや赤ワイン、カレー、ソースなどの色の濃い飲食物はステインのもとになりやすいため、注意が必要です。また、たばこのヤニに含まれるニコチンやタールといった成分も、唾液中のカルシウムに反応して歯の表面に付着します。これらの歯の表面についた汚れは、時間の経過とともにエナメル質の内部にまで浸透し、歯が黄ばんで見えるのです。
歯が黄ばむ内部要因にはどのようなものがある?
歯のエナメル質は半透明、象牙質は乳白色をしているため、象牙質の色は透けて見えているものです。加齢に伴い歯の表面のエナメル質が擦り減って薄くなる一方、歯の内部の象牙質は年齢を重ねると厚くなるため、結果として歯が黄ばんで見えます。また、テトラサイクリンなどの抗生物質を服用していたことで歯が黄ばむこともあります。
まとめ
今回は、歯の黄ばみの原因についてご紹介しました。黄ばみの原因には外的要因と内部要因がありますが、原因にあわせて適切なケアや処置を行うことで、ご自身の歯に自信がもてるようになります。次回は歯の黄ばみをできるだけ防ぐためにできることについてご紹介します。
ホワイトエッセンスでは、患者様お一人おひとりの歯の質やご希望に合わせた最適なホワイトニングをご提案いたします。ホワイトニングのご予約やお問合せはお電話で承っております。