インプラントは医療費控除の対象になる?
2023/05/19
今回は、インプラント治療の医療費控除についてご紹介します。インプラントの治療は自費診療になるため、インプラント1本あたり40~50万円ほどと治療費が高額になります。保険適応はされませんが医療費控除の対象にはなるので、医療費控除制度を活用して少しでも費用面での負担を軽減しましょう。
医療費控除とは
医療費控除とは、治療に要した医療費を申告することで税金が軽減される制度で、その年の1月1日から12月31日までにかかった医療費が一定額以上の場合にこの制度を利用することができます。また、配偶者や子供など、納税者と生計を共にしている人と合算して申請することも可能です。
申請のための条件
医療費控除の制度を利用するには、確定申告をすることが必要です。所得により税率が異なるため、家族の中で所得が最も多い人が申請をしましょう。申請の条件は、1年間にかかった医療費が合計で10万円以上になるか、もしくは総所得金額の5%以上になることです。歯科だけでなく、他の診療科の医療費を合算することもできます。申請にあたっては領収書が必ず必要になるため、なくさずに保管するようにしましょう。
その他の注意事項
医療費控除の対象となるのは医療費として支払ったものだけではありません。通院のための交通費も控除の対象となります。ただし、これは公共交通機関の交通費のみが対象で、自家用車による通院のガソリン代や駐車場代は含まれませんので注意しましょう。さらに、市販の医薬品の購入も控除の対象となります。こちらも、領収書を必ず保管しておくようにしましょう。
制度の利用期限
確定申告は例年2月中旬から3月中旬と期間が決まっていますが、医療費控除の還付申告の場合はそれ以外の時期であっても申請ができます。また、もしその年に申請を忘れてしまったとしても、5年分はさかのぼって申請することができますのでご安心ください。
まとめ
このように、インプラント治療では医療費控除の制度を利用することができます。領収書の保管や申請の手続きが必要にはなりますが、治療費の負担を少しでも軽くするためにぜひ活用していきましょう。当院では医療費控除に関するご質問はお受けいたしかねますので、ご不明点は最寄りの税務署でご相談ください。
テトラサイクリン歯のホワイトニングとは?
2023/05/17
今回は、テトラサイクリン歯のホワイトニングについてご紹介します。ホワイトニングで白くするのが難しいとされているテトラサイクリン歯ですが、ホワイトエッセンスであればそれも可能です。
テトラサイクリン歯とは?
抗生物質の中でも、テトラサイクリン系とよばれるものを服用したことにより色が変わってしまった歯を「テトラサイクリン歯」といいます。歯が形成される0歳~12歳ごろに大量にテトラサイクリン系の抗生物質を服用するようなことがあると、その副作用としてグレーに近い歯の色になったり、縞模様に見えたりすることがあります。風邪のシロップ薬などとして昭和40年ごろまでよく使われていましたが、1962年にはじめて副作用が報告されてからは、妊娠中の方や幼児への使用は避けられるようになりました。歯が生えたあとに服用する分には問題なく、マイコプラズマ肺炎をはじめとする呼吸器疾患や、にきびなどの皮膚疾患にも使われることはあります。
テトラサイクリン歯の特徴と分類
テトラサイクリン自体が黄色に近い色をしており、これが象牙質のカルシウムと結合することでその色素が象牙質に沈着し、変色して見えます。歯磨きで白くすることはできません。紫外線が当たることによってその変色が徐々に濃くなっていき、その変色の状況によって第1度から第4度までに分類されています。数字が大きくなるにつれて、変色が強くなるということを意味します。
テトラサイクリン歯を白くするには?
テトラサイクリン歯を白くする方法としておすすめなのが、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを並行するデュアルホワイトニングです。2つのホワイトニングを組み合わせることで、歯の表面と内側双方からのホワイトニングが可能となります。変色の度合いがさほど強くない第1度、第2度の場合は、デュアルホワイトニングを半年ほど継続していただくと、白くなる効果を実感していただけます。縞模様がはっきりと見られる第3度、第4度の方は、1年ほどデュアルホワイトニングを続けていただくと、歯の色が目立ちにくくなる変化を感じていただけます。ホワイトニング効果には個人差があり、うっすらと縞模様が残る可能性はありますが、歯の色を全体的に明るくすることはできます。
まとめ
このように、ホワイトニングが難しいとされているテトラサイクリン歯であっても、根気強くデュアルホワイトニングを行うことで改善できるケースもあります。テトラサイクリン歯をホワイトニングできるのは、高いホワイトニング技術をもつホワイトエッセンスならではのメニューです。患者様お一人おひとりの歯の状態やご希望に合わせたホワイトニングプランをご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
当院で取り扱いのあるインプラントの種類
2023/05/12
今回は、当院で取り扱いのあるインプラント種類についてご紹介します。日本国内においては約20社のインプラントが流通していますが、当院ではその中でも特に実績や信頼性の高いストローマン社のインプラントシステムと、ノーベルバイオケア社のインプラントを採用しています。
ストローマン社とは
ストローマン社は、スイスに本社を置くインプラントの老舗メーカーです。ISO9001の規格に適合したインンプラントで、専門のトレーニングを受けた歯科医師しか取り扱うことができません。海外はもちろんのこと、日本国内においても最大規模のシェアを誇り、実績も信頼性も高いことが特徴です。
ストローマン社ならではのSLActiveインプラント
ストローマン社のインプラントは骨との接触が特に良好であるといわれており、顎の骨に埋入されてから平均6~10週間ほどで骨と結合します。そのため、全体の治療期間も他のインプラントを使用した場合に比べて短くなる傾向にあります。さらに治療期間を短縮するために開発されたのがSLActiveインプラントです。表面の細かな凹凸に骨の細胞が入り込むという独自の性状をもつため、骨と結合するための期間を約3~4週間と大幅に早めることが可能となります。
ノーベルバイオケア社とは
ノーベルバイオケア社は、インプラントメーカーの中でも最も古い歴史をもつ会社です。インプラント治療を確立させたブローネマルク博士によるインプラントシステムを世界で初めて製品化したのがノーベルバイオケア社で、世界中の多くの歯科医院で取り扱われています。長い歴史での豊富な臨床実績と高い信頼性を誇り、適応症例も幅広いため、安心してご使用いただけるインプラントです。
まとめ
当院では、様々な症例に対応できるよう、実績と信頼性の高いインプラントを取り揃えております。
インプラント治療にご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。
歯並びが悪くてもホワイトニングはできる?
2023/05/10
ホワイトニングで歯を白くしたいけれども歯並びが気になって踏み出せないという方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、歯並びが悪くてもホワイトニングができるのかということについてご紹介します。
歯並びが悪くてもホワイトニングはできる?
基本的には、歯並びにかかわらずホワイトニングの施術を行うことは可能です。ただし、歯並びの状態によってはごく稀に薬剤を塗布できない箇所やライトを照射できない箇所が出てくるケースはあります。もしこのような場合にイメージ通りの結果が得られないようであれば、歯列矯正も検討してもよいかもしれません。
歯列矯正とホワイトニングはどちらが先?
もし矯正治療を検討する場合、ホワイトニングとどちらを先に行うべきでしょうか?もし表側からのワイヤー矯正を検討する場合は、歯の表面に装置をつけるため矯正治療期間中のホワイトニングは難しくなります。矯正治療中の歯の色や黄ばみが気になる方は、矯正治療前に一度ホワイトニングを行ったのち、矯正終了後にも再度ホワイトニングをするのがおすすめです。裏側からのワイヤー矯正やマウスピース矯正の場合は、矯正治療中であってもホワイトニングの施術は可能です。ただし、矯正治療の初期段階にホワイトニングを行うと後に歯が動いたときにホワイトニングをしていない部分が露出して色ムラのように見えてしまうため、ある程度歯並びが整ってきた頃や保定期間に入ってからのホワイトニングを行うのが効率的です。
歯並びが悪い場合に気をつけたいこと
歯並びの状態によっては、ホワイトニングを行っても着色やプラークなどの汚れがつきやすい可能性があります。ホワイトニング施術後はいつも以上に歯磨きを丁寧に行い、後戻りしないように気をつけましょう。
まとめ
このように、歯並びが悪くてもホワイトニングを行うことは勿論可能ですが、その後の日常生活の中で丁寧に歯磨きを行うなどの注意点もあります。これを機に、ホワイトニングだけでなく矯正治療を検討してみようという方もいらっしゃるでしょう。当院では、マウスピース矯正を中心に様々な矯正治療方法に経験豊富な矯正専門医が対応いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
歯を失った後放置すると、どのような影響がある?
2023/05/05
今回は、歯を失ったあとに治療をすべき理由についてご紹介します。
むし歯や歯周病、外傷など、あらゆる原因により人は歯を失う可能性があります。もし歯を失った場合に治療をせずに放置すると、どのような影響があるのでしょうか?
残った歯がスペースを埋めようと移動する
歯を失った場合、その分スペースができます。これを放置してしまうと、スペースを埋めようと残っている歯が動いてしまうのです。歯が動いて隙間ができると、食べ物が挟まりやすくなったり歯ブラシで磨きにくくなり、むし歯や歯周病になるリスクが高くなります。
噛み合わせている反対側の歯が伸びてくる
歯は通常、噛む相手の歯や、隣の歯があることによって一定の位置に保たれています。歯を失うと、噛み合わせていた相手の歯が伸びてきてしまい、噛み合わせが合わなくなります。例えば、歯を失った場所が上の歯の場合、下の噛む相手の歯が抜けた場所にとび出てきます。
残っている歯や顎に負担がかかる
上記のように歯が倒れて移動したり伸びてくると、噛み合わせが合わなくなります。そのことにより、他の残っている歯や顎に負担がかかり、歯の寿命を縮めてしまう、顎に痛みや雑音などが生じるようになる(顎関節症)などの影響が出てしまいます。
歯を失った場所の骨が痩せる
歯がない状態が続くと、歯を支えている顎の骨に適度な刺激が伝わらなくなります。刺激がないことで骨は衰える性質があるため、顎の骨も骨吸収を起こしてしまいます。骨が痩せてしまうと、後々インプラント治療を検討しようと思っても骨が足りずにインプラント治療ができなくなったり、骨を再生させる治療が追加で必要になります。
胃腸への負担が大きくなる
歯を失うと噛む力も弱まってしまいます。それにより唾液の分泌量も減少し、唾液の消化作用が働きにくくなることから胃腸への負担が大きくなります。その他にも、噛むことによる刺激が少なくなることで脳への刺激が減り、認知症のリスクが高くなるという研究報告もあります。
まとめ
このように、歯を失ったまま放置してしまうと、お口の中だけでなく全身への影響も避けられません。影響が出ないうちに、なるべく早く適切な治療を受けるようにしましょう。
歯を失った場合の治療にはインプラント、ブリッジ、入れ歯がありますが、どの選択をするか迷われることもあるかと思います。そのようなときには、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。