抜いた後の歯で
2016/11/21
こんにちは、歯科医師の椎名です。
寒くなってきましたね。皆様体調を崩されないようお気をつけ下さい。
さて、できるだけ歯を残そうというのが現在の歯科治療ですが、
お口の中の健康のためには抜歯を選択しなければならない事もあります。
治療不可能で悪い状態の歯を抜かずに放置すると感染が隣の歯や顎骨の中へ拡大していく危険性があり、抜歯よりも大変な治療が必要になってしまう可能性があるため、患者様に事前にお話しさせてもらい同意を得た上で私たちは抜歯を行っています。
無事に抜歯が済んだ後、患者様がお持ち帰りを希望されない歯はクリニックで責任をもって管理させていただき、スタッフの勉強や診断のフィードバックに使わせていただいております。
例えば根の深いところについた歯石ですが実際の歯についていた歯石を直視できる環境で徹底的に除去してみると…
このくらいは表面に差が出てきます。
(見たくない方もいらっしゃるかと思いますので少し下の方に置きます。)
歯の上についている歯石と違い根の表面についている歯石は血液成分が混ざるため黒い色合いをしています。
これに接している歯肉や骨が健康な状態かといえば、そうは思えないですよね。
歯の表面にこういった歯石がつかないようにしっかりと定期クリーニングで歯を守りたいですね。
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