ホワイトニングの始まり
2022/07/04
ひとえにホワイトニングと言っても、様々な方法が存在します。
歯科医院では、歯科医師や歯科衛生士といった資格保有者がおこなう「オフィスホワイトニング」と、歯科医院が監修するホワイトニングケアキットを購入して自宅でおこなう「ホームホワイトニング」があります。
また、日常的なケアは自身で行いながら定期的にプロに管理してもらう「デュアルホワイトニング」という方法もあります。
では、今でこそたくさんの方法がありますが、その始まりはどのようなものだったのでしょうか?
今回はホワイトニングの歴史についてご紹介致します。
昔のホワイトニング
かつては「歯を白くする」という方法は、歯の神経を取って、歯の内部にホワイトニングの薬剤を入れる「ウォーキング・ブリーチ」という方法しかありませんでした。
歯を白くするために神経を取らなければならない、ということはなかなか決心がつきませんでした。
また、実際治療する歯科医サイドにとっても何となく抵抗がありました。
そのため多くの人が気軽に受けられるような治療ではなく、ごく一部の本当に歯の色で悩んでいた人が治療を受ける程度で、一般の人から認知されるのにはほど遠い状況にありました。
オフィスホワイトニングの実用化
オフィスホワイトニングが実用化されたのは1991年です。
日本の松風(しょうふう)という会社から、過酸化水素を使用した「ハイライト」という製品がアメリカで販売され、またたく間にブームとなりました。
「ハイライト」は歯に過酸化水素を塗り、ハロゲンライトを照射して歯を白くするものです。
開発には安全性を高めるため動物での安全性のテストや臨床治験に約5年の歳月をかけたそうです。
そして、日本ではアメリカに遅れること7年、1998年に「ハイライト」がオフィスホワイトニング剤として厚生労働省に認可されました。
認可はされたものの、当時はホワイトニングをする人は少なく、とくに大きな話題を集めることもありませんでした。
今ではメジャーとなったホワイトニングですが、こういった背景を知ってみるのも面白いものです。
最後に
最近では歯のホワイトニングをエステや美容サロンで行っていたり、ホームケア用品がインターネットで購入できたりと、身近なものになってきています。
しかし、歯科で行うホワイトニングは厚生労働省が認可した薬剤を用いて歯科医院監修で行いますので、他で受けられるケアとは作用が違います。
また、海外製などは日本で推奨される過酸化物よりも高濃度のものも手に入るため、取り扱いは自己責任となってしまいます。
安価な広告や手軽さで始めてしまうと、歯や歯ぐきにダメージを与えてしまうこともありますので、まずは安心・安全のためにも、歯科医院にご相談いただければと思います。
当院では専門スタッフによるホワイトニング・クリーニングのご相談を受け付けております。
ぜひお気軽にご相談ください!
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7月休診のお知らせ
2022/07/03
7月29日(金)は研修のため休診とさせていただきます。
休診中のご予約はWEB予約をご利用いただけますと幸いでございます。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。
ホワイトニング時で歯がしみる?その理由と解決方法について②
2022/06/24
前回の記事ではホワイトニング時に歯がしみてしまう原因について解説致しました。
今回は、その続きです。
ホワイトニング時に歯がしみてしまった場合の対処方法についてご紹介致します!
「ホワイトニング時で歯がしみる?その理由と解決方法について①」についてはこちらから
前回の簡単なおさらい
前回説明したように、歯の構造上、象牙質がエナメル質によってきちんと保護されていれば、ホワイトニングで歯がしみたり痛くなったりすることはありません。
ホワイトニングで知覚過敏が起こっても、それはあくまでも一過性のものであり、一般的にホワイトニング後24時間以内におさまることが多いです。
ただ、どうしても痛くて辛いときには、以下の対処法を試してみるのが良いかと思います。
対処方法
・知覚過敏用の歯磨き粉で歯を磨く
ホワイトニングで知覚過敏が起こった場合には、知覚過敏用やフッ素配合の歯磨き粉を使用すると痛みがおさまりやすくなります。
知覚過敏用の歯磨きジェルには、刺激を抑える作用のある硝酸カリウムが含まれています。
またフッ素にはエナメル質を強化し、象牙質を保護するはたらきがあります。
知覚過敏用の歯磨き粉で歯を磨けば、知覚過敏は少しずつ解消されていくでしょう。
・痛み止めを飲む
痛み止めの中には歯の痛みに効果があるものもあり、それを飲めば知覚過敏による痛みも解消できます。
歯科医院で処方されたものはもちろん、ドラッグストアで購入できるものでも効果はありますが、痛み止め自体に即効性がないため、痛みが解消されるまでには少し時間がかかります。
ただし痛みがあまりにも続く場合は、知覚過敏由来でない可能性もあります。
クリニックで相談してみましょう。
・刺激のある食べ物や飲み物を避ける
ホワイトニングをした後は知覚過敏になりやすいので、ちょっとした刺激で痛みが誘発されることがあります。
しばらくは、香辛料などの刺激となるものを控えるのがおすすめです。
また、冷水で口をゆすいだり、熱い飲み物を飲むのは控えたほうが良さそうです。
まとめ
通常、象牙質はエナメル質で覆われているので、歯の状態が良ければ薬剤がしみることはほとんどありません。
しかし、虫歯があったり、エナメル質に傷やひびが入っていたり、歯周病やその他の理由で象牙質がむき出しになっているとホワイトニングの薬剤がしみることがあります。
ホワイトニングによるしみや痛みを防ぐためには、まずは象牙質をきちんと保護することが大切です。
もし虫歯や歯周病が原因でしみる場合は治療が必要ですので、ホワイトニング前にチェックを受けると安心でしょう。
当院では専門スタッフによるホワイトニング・クリーニングのご相談を受け付けております。
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ホワイトニングで歯がしみる?その理由と解決方法について①
2022/06/20
ホワイトニングで歯がしみる理由を知っていますか?
本記事ではホームホワイトニングやオフィスホワイトニングで発生する知覚過敏や歯が痛い原因を解説します。
痛みを和らげる方法も紹介しますので、ホワイトニングで歯がしみるのを何とかしたい方はぜひご参考ください。
ホワイトニングで歯がしみる?
まず、はじめにお伝えすることは、ホワイトニングの痛みの有無は人によって異なるとういことです。
「痛い」という人もいれば「痛くない」という人もいるのです。
ではどうして、「痛みの有無が人によって異なるか」ですが、個人差はもちろんのこと、ホワイトニングの痛みの原因である知覚過敏が深く関係してきます。
知覚過敏とは
知覚過敏とは、歯が刺激を感じた時に一瞬しみる、もしくは痛むことで、
刺激の類としては指で触れる、風が当たる、冷たいものを飲食するなどがあります。
そしてホワイトニングで使用する薬剤も、知覚過敏が起こる刺激となる一つです。
本来、歯の中心である象牙質は刺激に対して非常に敏感なため、知覚過敏が起こるのはむしろ自然です。
しかし毎日の生活の中でそれが起こらないのは、歯の表面のエナメル質が象牙質を刺激から保護しているからです。
ただし、エナメル質は破損や傷つくことがあり、そうなると象牙質を保護できなくなります。
そこで起こるのが知覚過敏であり、つまり、ホワイトニングでしみる人はエナメル質が傷ついており、一方でしみない人はエナメル質が傷ついておらず、そのため象牙質が薬剤の刺激を受けないのです。
ホワイトニングで歯がしみるのは、知覚過敏が起こるためです。
そして、知覚過敏が起こるのは歯の表面のエナメル質が傷つく、もしくは破損しているためです。
ではエナメル質が傷つく、もしくは破損する原因としては何が考えられるのでしょうか。
・虫歯
ホワイトニングをする際に歯に虫歯があると、歯がホワイトニングジェルの刺激を受けやすい状態になっています。
なぜなら虫歯は歯のエナメル質が溶かされている状態だからです。
エナメル質が溶かされた状態でホワイトニングジェルを塗布すると、象牙質にまで刺激が伝わりやすく、しみるような痛みが発生しやすくなります。
・歯周病
歯周病は歯肉退縮(歯茎が下がる)の原因になります。
通常は歯茎に覆われている歯の根元は、そもそもエナメル質がありません。
そのため歯の根元が露出した状態でホワイトニングを受けると、象牙質に刺激が加わり、痛みが発生しやすいです。
・歯が削れている
虫歯になっていなくても、歯のエナメル質が削れてしまうケースがあります。
それは歯ぎしりや食いしばりによるものです。
歯ぎしりや食いしばりによって歯の表面が削れていると、ホワイトニングジェルが象牙質にまで刺激を与えてしまい、しみやすくなってしまいます。
・ホワイトニングジェルの濃度が強い
ホワイトニングの薬剤の濃度はホームホワイトニングは10%、オフィスホワイトニングは大体30%です。
ホワイトニングとは、いわゆる歯の漂白です。
強力な薬剤なので、この濃度が高ければ高いほどしみるリスクが高まります。
つまり10%のホームホワイトニングの方がしみる可能性は低くなります。
今回はホワイトニング時に歯がしみてしまう原因について説明致しました。
次回は、ホワイトニングの際にもししみてしまった場合の対処方法についてご紹介致します。
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歯医者で歯のクリーニングが大切な理由②
2022/06/13
前回の続きとなります。
今回は歯医者で行うクリーニングの説明と、クリーニングをした方が良い方について説明致します。
前回記事「歯医者で歯のクリーニングが大切な理由①」についてはこちらから
歯医者で行うクリーニングについて
歯医者で行う歯のクリーニングについては以下のことを行います。
・スケーリング
・ブラッシング
・ステイン除去
・研磨
◯スケーリング
歯の表面に、硬くこびりついてしまった歯石を除去します。
専用の機械を用いて、歯石を除去していきます。
歯石が多く付着している場合は、数回に分けて行うこともあります。
歯周病が進行してしまった方は、歯肉と歯の間の歯周ポケットと呼ばれる溝の中にも、歯石が付着することがあります。
そのような方は麻酔をして、歯石の除去をしていきます。
◯ブラッシング
ご自身の歯みがきだけでは、落としきれなかったプラークを除去します。
歯の裏側や歯と歯の間など、磨きにくい所に残る磨き残しを、歯ブラシや歯間ブラシを使ってきれいにしていきます。
クリーニングを行うと同時に必要に応じ、歯ぐきの状態の検査や、歯みがきの方法の指導を行ったりもします。
これにより普段の歯みがきのスキルアップや、モチベーションのアップにも繋がり、より健康な口腔内を保つことができます。
◯ステイン除去
ステインとは着色汚れのことです。
お茶やコーヒーなどを毎日飲んでいると、茶色く歯の表面が染まってしまいます。
軽いステインは、ここで奇麗に取り去ります。
◯研磨
歯の表面を専用の器具を使って研磨していきます。
歯石が奇麗に取れ、ツヤがある美しい歯にできますよ。
また、研磨をすることで歯の表面の小さなざらつきをなくすため、新しい汚れをつきにくくできます。
こんな人には歯のクリーニングがおすすめです!
歯のクリーニングは、すべての方に行って欲しいものですが、中でも以下のような方はクリーニングすることをオススメします。
・歯磨きが苦手な人
・歯並びが悪い人
歯磨き指導は歯科で行ってくれますが、やはり人によって得意不得意がでてしまいます。
どうしても歯磨きが苦手問い方はプロによるクリーニングを受けましょう。
また、歯並びが悪い方はどうしても自分で磨くことの難易度が高くなります。
歯が重なっている部分やデコボコに生えている部分は掃除がしにくいため、ぜひ歯科で歯のクリーニングを受けてください。
最後に
虫歯や歯周病は、一度なってしまうと治療を行っても元の状態には戻りません。
また初期の段階では自分では気付きにくいため、歯や歯ぐきの痛みが出たり、症状が出てから気付くことが多いです。
定期的な歯のクリーニングを歯科医院で行うことにより、虫歯や歯周病の予防ができたり、もし万が一なってしまった場合でも、早い段階で対処することができます。
歯科医院でのクリーニングは、いつまでもご自身の歯で食事や会話を楽しんで頂くにあたり非常に重要なことです。
ぜひクリーニングを習慣化し、いつまでも健康な口腔内を保つようにしてください。
口腔内の健康を維持できるだけでなく、歯本来の白さを取り戻すこともできます。
歯のクリーニングをご検討のかたは、当院へご相談下さい!
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