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インプラント治療における局所麻酔

今回は、インプラント治療における局所麻酔についてご紹介します。

インプラントの外科手術では、顎の骨に直接インプラント体(人工歯根)を埋め込みます。その際、痛みを軽減するために麻酔が使われますが、局所麻酔のみで行われる場合と、局所麻酔と静脈内鎮静法を併用して行われる場合があります。

 

局所麻酔とは

局所麻酔とは、患部周囲にのみ麻酔の薬液を浸透させ、一時的にその箇所の痛みを軽減する麻酔方法です。インプラント治療だけでなく、むし歯治療や親知らずの抜歯、歯周ポケットの深い部分の歯石除去などの際にも局所麻酔は用いられます。局所麻酔は、さらに3つの方法に分類されます。

 

・表面麻酔

麻酔の薬剤を歯ぐきの表面に塗り、表面の感覚を麻痺させます。このあとご紹介する湿潤麻酔や伝達麻酔では注射針を歯ぐきに刺すため、この注射針の痛みを軽減するために表面麻酔を行います。

 

・湿潤麻酔

麻酔の薬液を注射で歯ぐきから入れ、骨にまで浸透させます。一般的に歯科医院で行う麻酔としてイメージされるのはこの湿潤麻酔の方法です。

 

・伝達麻酔

麻酔が効きにくい場所や、湿潤麻酔よりも広い範囲に麻酔を効かせたいときにはこの方法が選択されます。神経が下顎に向かう途中で麻酔の薬液を作用させることで、長時間広範囲に麻酔の効果を得ることができます。

 

局所麻酔をしたあとの注意点

治療が終わっても、しばらくは麻酔の効果が残ります。湿潤麻酔で2~3時間、伝達麻酔で4~6時間程度です。麻酔がまだ効いている状態で飲食をすると、熱いものでやけどをしたり、頬や舌を誤って噛んでしまうリスクがあります。治療後すぐの飲食はできるだけ控え、食事を再開するときも熱いものや刺激の強いもの、硬いものなどは避けましょう。また、全身の血流を促進するアルコールも極力控えていただくことが大切です。治療を終えたばかりの傷口が開いて、再び出血することのないようにしましょう。

 

まとめ

このように、インプラント治療の際には局所麻酔で痛みを軽減することができます。手術の際の痛みなどにご不安がある場合は、担当医まで遠慮なくお話ください。当院では、知識と経験の豊富な歯科医師やスタッフが治療を担当いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

8月休診のお知らせ

8月23日(水)は院内研修のため休診とさせていただきます。
休診中のご予約はWEB予約をご利用いただけますと幸いでございます。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。

むし歯があってもホワイトニングはできる?

今回は、むし歯治療とホワイトニングの施術の順番についてご紹介します。歯科医院でホワイトニングの施術を行う前には、お口の中全体のチェックやクリーニングをしますが、その際にむし歯が見つかった場合はどうなるのでしょうか。

 

ホワイトニング前にむし歯が見つかったら

むし歯とは、プラーク中の細菌が産生する酸により、歯の表面のエナメル質が溶かされる病気です。外から見ただけではむし歯なのか着色なのか見分けがつかないということもあるので、歯科医院でしっかりとチェックしてもらうことも大切です。もしホワイトニングの施術前にむし歯が見つかった場合は、先にむし歯の治療を完了させてからホワイトニングを行う流れになります。

 

ホワイトニングより先にむし歯治療をする理由

もしむし歯がある状態でホワイトニングを行ってしまうと、様々なリスクがあります。それらのリスクを回避するためにホワイトニングより先にむし歯治療を行うのには、次に挙げるような理由があります。

 

・ホワイトニングをしている間にむし歯が進行してしまう可能性がある

ホワイトニングの施術は、オフィスホワイトニングの場合で1~2週間おきに3~5回ほどの施術を行うのが一般的です。ホームホワイトニングでも、2~3か月程度の時間がかかります。ホワイトニングの効果が出る速さには個人差があるため、理想とする白さになるまでに思ったより時間がかかったというケースも無いわけではありません。数か月を要した場合、その間にむし歯が進行してしまいます。初期のむし歯のうちに治療をしておけば1回の治療で完了することもありますが、神経までむし歯が到達するようなことがあると治療は数か月に及びます。

 

・ホワイトニングの施術で使用する薬剤がしみることがある

むし歯がない歯であればしみたりすることのない薬剤でも、むし歯があることによって刺激になってしまうこともあります。

 

・先にホワイトニングをしてしまうことで、むし歯治療で使用する詰め物などが取れやすくなることがある

むし歯治療とホワイトニングの施術を同時進行すると、ホワイトニングで使用する薬剤の影響でむし歯治療に支障をきたす場合もあります。そのため、別で治療を行う方が安全です。

 

まとめ

今回は、むし歯治療とホワイトニングの施術の順番ついてご紹介しました。ホワイトニング前にむし歯になることのないよう、毎日の歯磨きと定期的な検診で予防しましょう。

インプラントオーバーデンチャーの種類 ~バーアバットメント~

今回は、インプラントオーバーデンチャーの一つであるバーアバットメントについてご紹介します。インプラントオーバーデンチャーとは、残っている歯や2~4本程度のインプラントを支えにして入れ歯を固定する治療方法のことです。歯やインプラントが支えになるため通常の入れ歯よりも安定性に優れていることが大きな特徴で、部分入れ歯にも総入れ歯にも応用することができます。

 

インプラントオーバーデンチャーの種類

インプラントオーバーデンチャーは、固定方法の違いにより大きく分けて3つに分類されます。インプラント体の埋入本数と固定の方法が異なりますが、機能性には大きな違いはありません。今回は3つの種類のうちの一つ、バーアバットメントをご紹介します。

 

バーアバットメントとは

インプラントの先端部をバーで連結し、入れ歯側に取り付けた金具でバーを挟み込むようにしてインプラントと入れ歯を固定します。上顎もしくは下顎に歯がない場合などに用いられる方法です。

 

バーアバットメントのメリット

ボールアタッチメントよりも維持が強く、高い安定性をもちます。埋入するインプラントは2~4本程度なので、身体の負担も経済的な負担も少なく済むのが大きなメリットです。また、入れ歯部分はご自身で取り外すことができるので、セルフケアもしやすく入れ歯部分もインプラント部分も清潔に保つことができます。強固な連結によって支えられているため、入れ歯を支える粘膜や顎の骨にも負担がかかりにくいことも特徴です。

 

バーアバットメントの注意点

ボールアバットメントに比べると、インプラントの埋入本数は多くなります。また、連結が強固で外れにくいため、事前によく確認しておくと安心です。

 

まとめ

今回は、バーアバットメントの特徴やメリットについてご紹介しました。どの治療方法が適しているかは、担当医とよく相談して決めていくことが大切です。

当院では、インプラント治療の知識と経験の豊富な歯科医師やスタッフが治療を担当いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

知っていると安心!むし歯と着色の見分け方

今回は、むし歯と着色の見分け方についてご紹介します。歯が黒っぽくなっているのはむし歯なのか、それとも着色なのか、不安になったことのある方も多いのではないでしょうか。

 

むし歯である場合は…

むし歯とは、プラーク中の細菌が産生する酸により、歯の表面のエナメル質が溶かされることから始まります。初期段階のうちは溶かされたエナメル質はごくわずかであるためあまり歯の色に変化は見られませんが、徐々にむし歯が進行するとエナメル質や象牙質が溶かされた場所が黒く見えるようになります。特に、黒くなり始めたくらいの段階では、外から見ただけではむし歯なのか着色なのか見分けがつかないということもあります。むし歯である場合は、エナメル質や象牙質に欠損が生じているため、探針と呼ばれる先端の尖った歯科用器具でなぞるとひっかかりがあるのが分かります。

 

着色である場合は…

コーヒーやお茶などを日常的に飲んでいると、タンニンとよばれる色素が原因となり、歯の表面に着色(ステイン)が生じます。ワインの場合には、ワインに含まれるポリフェノールが着色の原因となります。着色がむし歯と大きく異なる点は、着色は複数の歯に同時に見られることが多いということです。特定の歯1本だけに着色が生じるということはめったにありません。着色は歯のエナメル質の表面につくものなので、表面がザラザラとした質感になります。

 

奥歯の溝が黒くなっている場合は?

着色がつきやすいのは主に前歯であるため、奥歯の溝が黒くなっている場合にはむし歯なのか着色なのか慎重に判断する必要があります。むし歯かどうかを判断するには、まず歯の表面を清掃したうえで、探針を用いて表面の状態を確認します。また、一見歯に穴があいていなくても、歯の内部でむし歯が広がっている可能性もあるため、レントゲン画像と照らし合わせながら、歯にむし歯が生じていないかよく観察します。

 

まとめ

今回は、むし歯と着色の見分け方についてご紹介しました。患者様ご自身でむし歯か着色かを見分けることが困難な場合もあるので、気になる箇所があれば早めに歯科医院を受診しましょう。

 

当院は、多数の症例実績を誇るホワイトエッセンス加盟医院です。ホワイトニングのご予約、お問合せはお電話で承っております。

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