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妊娠中の歯周病予防と口腔ケア

「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「患者様への教育」があります。その代表例でもある口腔衛生指導(OHI)は歯科医院において欠かせない役割を果たしており、単に歯を磨く方法を教えるだけでなく、患者様の全身の健康に直結する重要なプロセスです。今回は、妊娠中の歯周病予防と口腔ケア方法についてご紹介します。

 

妊娠中に歯周病が増える理由

妊娠中は体にさまざまな変化が起こりますが、その中でも注意したいのが歯周病です。歯周病は歯ぐきに炎症を引き起こし進行すると歯を支える骨が破壊される病気ですが、妊娠中はホルモンバランスの変化によって特にリスクが高まります。そのため、妊娠中は通常よりも丁寧な口腔ケアが求められます。

 

歯周病予防の具体的なポイント

歯周病を防ぐためには、日常のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアの両立が重要です。

 

・正しいブラッシング習慣を身につける
歯周病予防にはプラークをしっかり取り除く必要があります。適度な硬さの歯ブラシを選び、歯と歯ぐきの境目を意識して優しく磨きましょう。1日2回以上の歯磨きを習慣化し、正しく磨くことが大切です。

 

・歯間清掃を忘れない
歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを完全に取り除くことは難しいため、歯間ブラシやデンタルフロスを使いましょう。

 

・バランスの良い食事を心掛ける
歯と歯ぐきの健康を支える栄養素であるカルシウムやビタミンCを意識的に摂取しましょう。乳製品、魚、野菜、果物などがおすすめです。また、糖分の摂取を控えることでむし歯の予防にもつながります。

 

・定期的な歯科検診を受ける
妊娠中でも歯科検診を受けることはとても大切です。歯科医師に妊娠していることを伝えた上で、適切な口腔ケアを受けましょう。妊娠中期(16~27週)は比較的体調が安定する方も多く、治療やクリーニングに適した時期とされています。

 

・ストレスを適切に管理する
妊娠中のストレスはホルモンバランスに影響し、歯周病リスクを高める可能性があります。リラックスする時間を確保し、無理のない範囲で趣味や運動を楽しむようにしましょう。

 

まとめ

妊娠中の歯周病予防とケアは、母体と胎児の健康を守るために非常に重要です。正しい口腔ケアを心掛けることに加え、歯科医院での定期的なチェックと専門的なケアを受けることで、安心して妊娠期間を過ごすことができます。

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