ダイレクトボンディングとセラミック治療の違い
2024/07/17
今回は、ダイレクトボンディングとセラミック治療の違いについてご紹介します。歯科治療にはさまざまな選択肢があり、それぞれの治療方法には特徴があります。特に「ダイレクトボンディング」と「セラミック治療」は、どちらも歯の美しさと機能性を重視する患者様に人気の治療方法です。
使用する素材の違い
当院におけるダイレクトボンディングでは、プラスチック素材(コンポジットレジン)とセラミックの粉末を混ぜ合わせた「ハイブリッド樹脂」を使用します。
一方、セラミック治療は使用する素材の選択肢がいくつかあります。陶器を主成分とするセラミックを使用する「オールセラミック」だけでなく、人工ダイヤモンドとも呼ばれる「ジルコニア」や、次世代を代表する素材である「イーマックス」などがあります。いずれの素材も自然な歯の透明感や色合いを再現することができるのが特徴です。
治療方法の違い
ダイレクトボンディングの治療では、ハイブリッド樹脂を歯に直接盛りつけ、形を整えながら硬化させます。光をあてるだけで硬化するため、1回の通院で治療が完了することもあります。
セラミック治療の場合はまず治療箇所の歯を削って形を整え、歯の型どりを行います。この型をもとに、セラミック製の詰め物や被せ物を作製します。完成してから再度来院して装着するため、治療には通常2回以上の通院が必要です。
寿命や耐久性の違い
ダイレクトボンディングの寿命は、一般的に5〜8年とされています。食べ物や飲み物による着色や経年劣化によって素材が摩耗することがありますが、定期的なメンテナンスを行うことで寿命を延ばすことができます。
セラミック治療で作製した詰め物や被せ物は、10〜15年以上持つといわれています。またセラミックは硬度が高く、摩耗や変色に対する耐性が強いため、長期間にわたって美しい状態を保つことができます。
どちらの治療を選ぶべきか
ダイレクトボンディングは、即効性とコストパフォーマンスが高い点が魅力です。少ない回数で治療が完了し、自由診療ではありますがセラミック治療よりも価格を抑えられます。
セラミック治療は審美性と耐久性に優れていますが、その分治療にかかる費用はやや高額になります。
まとめ
今回は、ダイレクトボンディングとセラミック治療の違いについてご紹介しました。治療の選択肢は患者様のニーズや希望に応じて異なるため、どの治療方法が最も適しているのか歯科医師とよく相談して選ぶようにしましょう。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
Category - セラミック, ダイレクトボンディング