即時荷重インプラントとは
2023/09/01
今回は、即時荷重インプラントの概要についてご紹介します。
あまり聞きなれない「即時荷重インプラント」ですが、一般的なインプラント治療と何が異なるのでしょうか。
一般的なインプラント治療の流れ
インプラントの治療では通常、人工歯根を顎の骨に埋め込む一次手術のあとに数か月の結合期間を要します。この期間に人工歯根と骨が完全に結合したことを確認できてから、次の二次手術に進みます。したがって、この治療方法ではトータルで3か月~1年程度の治療期間がかかるのです(治療期間には個人差があります)。インプラントと顎の骨が結合するまでの期間はほぼ歯がない状態で過ごすことになるので、不自由さを感じる方がいらっしゃることも事実です。
即時荷重インプラントとは
近年、欧米を中心に広まっている治療方法が「即時荷重インプラント(Immediate Loading)」です。インプラントの治療方法には手術を1回行う1回法と、2回行う2回法がありますが、即時荷重インプラントは1回法の治療のうちの一つです。即時荷重インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込む手術を行った直後に固定式の人工歯をとりつける治療方法で、歯がない期間を過ごす必要はありません。手術当日にある程度の噛む機能ともとの歯に近い見た目を得られることが、最大の特徴です。
即時荷重インプラントの治療の流れ
カウンセリングや精密検査などの流れは、一般的なインプラント手術と同様です。検査の上で即時荷重インプラントの適応が可能と判断されれば、手術を進めることができます。まずは歯ぐきを切開・剥離し、人工歯根を埋入します。この人工歯根が固定されていることを確認した後、仮歯を装着し、噛み合わせに不具合がないかを調整します。
まとめ
今回は、即時荷重インプラントの概要についてご紹介しました。インプラントの治療を検討する際にブリッジや入れ歯よりも長い治療期間を要することがネックになる方もいらっしゃるかもしれませんが、即時荷重インプラントは一次手術と二次手術の間の見た目や機能が気になる方には特におすすめできる方法です。
当院では、知識と経験の豊富な歯科医師やスタッフが治療を担当いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。
Category - インプラント