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そもそもなぜ歯が白くなる?ホワイトニングのメカニズムを解説

ホワイトニングは、歯の表面の着色を落とすだけでなく歯そのものを白くする治療方法です。では、そもそもなぜ歯が白くなるのでしょうか?

今回は、ホワイトニングのメカニズムについてご紹介します。

 

歯の色はなぜ白く見える?

歯は表面からエナメル質、象牙質、歯髄でできています。ホワイトニングは、この中のエナメル質の色調を改善する治療方法です。エナメル質の97%はハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムの結晶)からできていますが、残り3%は色素の原因となる有機成分です。エナメル質そのものは半透明で、その下の乳白色の象牙質が透けて見えることで、歯は白く見えます。

 

原理1 フリーラジカル

ホワイトニング治療では、エナメル質の有機成分を分解することで、無色あるいは目立たない色にし、色調を目立たなくします。ホワイトニングで使用する薬剤である過酸化水素や過酸化尿素は、光を照射したり、熱を加えたり、pHを調整したりすると化学反応を起こしフリーラジカル(活性酸素)を発生します。このフリーラジカルが歯のエナメル質の色素と結びつき、色素を分解して無色透明にするのです。歯の色調は明るくなりますが、歯そのものの構造が変わるわけではありません。また、その下の象牙質まで白くすることはできません。

 

オフィスホワイトニングで使用する過酸化水素は素早く分解されますが、ホームホワイトニングで使用する過酸化尿素は8時間ほどかけてゆっくりと過酸化水素と尿素に分解されます。そのため、連続して長時間(8時間程度)使用できる就寝中に薬剤を使用することで、効果を最大限引き出すことができます。

 

原理2 マスキング効果

歯のエナメル質は、「エナメル小柱」とよばれる柱状構造からできています。エナメル小柱の数は歯により異なりますが、おおよそ800万〜1200万本あるといわれています。この柱状構造は角状になっているため光を透過しやすく、そのため、エナメル質の下の象牙質の色が透けてみえるのです。ホワイトニング剤の作用により、角状だったエナメル質の表面を球状に丸くし、それにより光を乱反射させ象牙質の色を透けにくくすることができます。

 

今回は、なぜホワイトニングのメカニズムについてご紹介しました。メカニズムを知っておくと安心ですね。ホワイトニング治療にご興味のある方は、お気軽に当院までお問い合わせください。

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