前歯のインプラントは奥歯と何が違う?
2023/10/27
今回は、前歯のインプラントと奥歯のインプラントの違いについてご紹介します。
奥歯に比べると前歯のインプラントのほうがより難易度が高いと言われることがありますが、それはなぜなのでしょうか。
骨の厚みが異なる
そもそも、前歯と奥歯では歯を支える骨の厚みが異なります。噛み合わせに大きな影響を与える奥歯に比べると、前歯を支える骨は薄いつくりになっているのです。インプラントの成功率を左右する要素の一つに骨の厚みがありますが、これはインプラントの人工歯根が安定した状態で骨と結合することが必要だからです。したがって、奥歯に比べると前歯のインプラントは難易度が高いと考えられるでしょう。もし骨の厚みが不足していると診断された場合は、骨を補う処置(骨再生治療)を追加で行うことになります。
歯肉退縮のリスクの差
インプラントの治療完了後に、歯ぐきの炎症やインプラント周囲炎により歯ぐきが下がるおそれがあります。そのため、前歯のインプラントの場合は歯ぐきが下がって人工歯と人工歯根の境目が見えないように通常よりもやや深めにインプラントを埋入することがあります。しかし、それにより歯ぐきへの侵襲は大きくなり、歯肉退縮のリスクが高まるというジレンマがあるのです。これらの問題点は、インプラントの材質が良いものを使用することで対処できます。
求められる審美性
奥歯に比べると、前歯は見た目がより目立ちます。少しでも色が合っていなかったり不自然な箇所があるとその箇所が気になってしまうため、奥歯よりも一層高い審美性を求められるのです。また、前歯のインプラント治療をする際は、歯だけでなく歯ぐきやお口全体とのバランスも考慮しなければなりません。
まとめ
今回は、前歯のインプラントと奥歯のインプラントの違いについてご紹介しました。前歯のインプラントを成功に導くためには、治療を担当する歯科医師に十分な技術や経験があるかということも大切です。
当院では、知識と経験の豊富な歯科医師やスタッフが治療を担当いたします。
些細なことでもお気軽にご相談ください。