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インプラント治療と心疾患の関係

今回は、インプラント治療と心疾患の関係についてご紹介します。

高齢の方がインプラント治療を行う場合は、全身疾患の有無や状態もある程度考慮しなければなりません。心疾患は日本における死因で2番目に多いとも言われている疾患で、三大主要死因の一つにもなっています。

 

心疾患とは 

心疾患とは心臓に起こる病気の総称で、具体的には心筋梗塞、狭心症、不整脈、心筋症、心臓弁膜症、心不全などが挙げられます。単独で生じることもあれば、複数の心疾患を同時にもつケースもあり、それらによって生活の質が低下することも懸念されている疾患です。原因はそれぞれの病気によって異なりますが、中には食事や喫煙などの生活習慣が原因となって起こる心疾患もあります。

 

心疾患はインプラント治療に影響がある? 

過去に心筋梗塞を発症したことがある方は、直近のインプラント治療は避けるケースがほとんどです。心筋梗塞の治療から半年以上が経過しており健康面に問題がない場合は、インプラントの治療を進めることができます。狭心症の場合も、服薬である程度コントロールができている場合はインプラントの治療に大きな影響はないといわれています。また、心臓になるべく負担をかけないように、サージカルガイドを使用してなるべく手術時間を短縮できるような方法をとったり、局所麻酔だけでなく静脈内鎮静法を併用しながら手術を行う場合もあります。

 

服薬の影響はあるのか

心筋梗塞や狭心症にかかったことがある方は、血液の流れをサラサラにして血栓をつくらせないための薬を処方されていることが多いのではないでしょうか。ワーファリンなどに代表される抗凝固薬は、手術中の止血に影響を与える可能性があります。そのため、内服を一定期間中断して手術を行うなどされてきましたが、近年の研究では抗凝固薬の内服を継続したままインプラントの手術を行っても、止血処理をしっかり行えば問題ないとも言われています。過去の既往歴や内服している薬がある場合は、必ずインプラントの治療前に担当歯科医師に申し出るようにしましょう。

 

まとめ 

今回は、インプラント治療と心疾患の関係についてご紹介しました。高齢の方がインプラント治療を検討する際は、様々なリスクも考慮した上で、それでもインプラントを選択するのか、入れ歯やブリッジにするのか、歯科医師とよく相談しましょう。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

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