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歯石がつきやすい場所

今回は、歯石がつきやすい場所についてご紹介します。歯をなるべく削らない治療「ミニマルインターベンション(MI)」の考え方には5つの項目が掲げられており、その中の一つに「口腔内の細菌叢の改善」があります。歯石は、口腔内の健康を維持する上で注意すべき重要な問題です。歯石はプラーク(歯垢)が硬化してできるもので、時間が経つと石灰化して硬くなるため歯ブラシで取り除くことが難しくなります。歯石がつきやすい場所を知り、日常のケアに役立てましょう。

 

唾液腺の開口部と歯石の関係

歯石がつきやすい場所は、主に唾液腺の開口部に近い部分です。唾液には、歯垢を中和する働きがある一方で、カルシウムやリン酸塩といったミネラルが含まれており、これらが歯垢と結びつくことで歯石が形成されやすくなります。そのため、唾液が多く分泌される場所、すなわち唾液腺の開口部付近は、特に歯石がつきやすいのです。唾液腺は唾液を分泌する腺で、主に3つの主要な唾液腺があります。それぞれの唾液腺は異なる場所に位置し、唾液の分泌量や性質が異なります。

 

・耳下腺

耳の前下方、顎の付け根あたりに位置しており、開口部は上顎の第一大臼歯の近くにあります。

 

・顎下腺

下顎の下側、顎の内側に位置しており、開口部は下顎の前歯の裏側、舌の付け根にあります。

 

・舌下腺

舌の下、下顎の前歯の裏側に位置しています。開口部は舌の下面にあります。

 

歯石がつきやすい場所

・下顎の前歯の裏側

下顎の前歯の裏側は、特に歯石がつきやすい場所の一つです。この部分は、舌下腺と顎下腺という二つの大きな唾液腺の開口部があり、唾液の分泌が盛んです。唾液が多く流れることで、ミネラルが歯垢と結びつき、歯石が形成されやすくなります。また、舌があるために歯ブラシが届きにくく、プラークが溜まりやすいことも原因の一つです。

 

・上の奥歯の頬側

上顎の奥歯の頬側も、歯石がつきやすい場所です。この部分には耳下腺の開口部があり、唾液の分泌が豊富です。特に奥歯はプラークが溜まりがちで、歯石が形成されやすくなります。奥歯の磨き残しを防ぐために、デンタルフロスや歯間ブラシを使うことが大切です。

 

まとめ

今回は、歯石がつきやすい場所についてご紹介しました。歯石がつきやすい場所は特に日々のケアを徹底し、歯石の予防に努めましょう。当院ではミニマルインターベンション(MI)の考え方に基づき、患者さまお一人おひとりにとって最善の治療方法をご提案しております。ご予約、お問合せはお電話で承っております。

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