ダイレクトボンディング後の食事で気をつけたいこと
2024/08/09
今回は、ダイレクトボンディング後の食事で気をつけたいことについてご紹介します。ダイレクトボンディングは歯の修復や審美面の改善に広く用いられている治療方法ですが、治療後の着色には注意が必要です。特に食事については、着色や変色を防ぐために気をつけるべきポイントがあります。
着色には要注意
当院のダイレクトボンディングに使用しているハイブリッドレジンは比較的着色しにくい素材として知られていますが、絶対に変色しないわけではありません。レジンには吸水性があるため長期間にわたって飲食物の色素を吸収し、変色する可能性があります。ダイレクトボンディングの美しい仕上がりを長持ちさせるためには、日常の食事で着色しないように注意が必要です。
気をつけたい食べ物、飲み物
以下のような飲食物を長期間にわたって摂取すると、レジンの色に影響を与える可能性があります。
・色の濃い飲食物
コーヒー、赤ワイン、ソース類(醤油、カレー)、ベリー類(ブルーベリー、ラズベリー)など
・着色しやすい成分を含む飲食物
ポリフェノールを含む食品(お茶、チョコレート)、イソフラボンを含む食品(豆乳、納豆)など
着色しやすいものを飲食したあとに気をつけたいこと
着色しやすいものを摂取した後には、以下のような対策を取りましょう。
・水で口をゆすぐ
飲食後にすぐに水で口をゆすぐことで、色素が歯に付着するのを防ぐことができます。特に色の濃い飲み物を摂取した後は、早めに口をゆすぐように心がけましょう。
・就寝前には着色しやすいものを飲まない
就寝中は唾液の分泌量が減少して口腔内が乾燥する傾向にあるため、色素が歯に付着しやすくなります。寝る前に着色しやすい飲み物を飲むのは避け、就寝前には水や無色透明の飲み物を選ぶと良いでしょう。
・歯磨きはゴシゴシ磨かず優しく
歯磨きをするときはゴシゴシと強く磨かず、優しく磨くことが大切です。強く磨くとレジン表面が傷つき、逆に着色しやすくなることがあります。
まとめ
このように、ダイレクトボンディング後の美しい仕上がりを長持ちさせるためには、日頃の食事にも注意が必要です。食後は適切なケアを行うことで、健康で美しい歯を維持することができます。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。