インプラントの精度・安全性を高める「ストローマンガイド」とは?
2023/02/10
インプラント手術では歯ぐきを切開して顎の骨に穴をあけ、そこにインプラント体(人工歯根)を埋入します。この際、正確な位置・角度・深さで埋入することがインプラントを成功に導くためになによりも大切です。
それをサポートするのが、「ストローマンガイド」とよばれる手術用テンプレートです。
今回はストローマンガイドについてご紹介いたします。
ストローマンガイドとは
ストローマンガイドとは、術前のシミュレーション通りにインプラント体を埋入するためのテンプレートのようなものです。手術前に撮影したCTのデータをもとに、インプラントをどのように埋入するかのシミュレーションをコンピューター上で行い、それに基づき3Dプリンターがストローマンガイドを作製します。
ストローマンガイドはマウスピースのような形をしていますが、一般的なマウスピースとの大きな違いは、インプラントを埋入する箇所に穴が開いているということです。シミュレーションと同じように正確にインプラント体を埋入できるように精密に設計されており、それに合わせて手術を進めることで、シミュレーション通りの位置・角度・深さでインプラントを埋入することができます。
ストローマンガイドを用いるメリット
精度が高い
ストローマンガイドはコンピューターによるシミュレーションに合わせて作製されるため、精度の高い治療が再現できます。
安全性が確保できる
下顎に手術を行う場合、特に神経を回避してインプラント体を埋入することが非常に重要となります。ガイドを活用することで、安全性を確保した上で手術を進めることができます。
手術時間が短縮できる
安全かつ短時間で手術を行えることは、患者様の体力的なご負担の軽減に繋がります。
歯ぐきを切らずに手術ができる
ストローマンガイドを用いたインプラント手術では、歯ぐきを切開せずにインプラント体を埋入できる症例もあります。それが可能になれば出血や腫れが最小限に抑えられ、患者様のご負担の軽減はもちろん、手術後の早期回復にも期待ができます。
※すべての症例には適応できません。
まとめ
以上のように、ストローマンガイドはインプラント手術の精度と安全性を高める画期的で新しい技術です。ストローマンガイドを用いた治療方法にご興味のある方は、お気軽に当院までご相談ください。