インプラントの治療期間
2023/02/17
インプラント治療を受けてみたいと思っても、どのくらいの期間がかかるかが分かりづらく、一歩踏み出せないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インプラント治療とは、失われた歯のかわりに人工歯根を顎の骨に埋め込む治療です。全体の治療期間には個人差がありますが、平均すると3ヶ月から12ヶ月といわれています。外科的な手術を伴うほか、人工歯根が顎の骨に定着するための時間もかかるため、トータルの治療期間は自ずと長くなるのです。
今回は、インプラント治療のそれぞれの過程でかかる治療期間をご紹介いたします。
【精密検査と治療計画の立案】
カウンセリングで患者様のご希望をお伺いした後、様々な検査を行い歯ぐきや顎の状態を入念に調べます。レントゲンやCT撮影などを行うため、2~3回の通院が必要となるケースが多く、検査から診断、手術のご説明なども含めると平均して2週間ほどかかります。
歯周病など事前の治療が必要となった場合は、この限りではありません。
【人工歯根埋入手術】
インプラントの手術には1回法と2回法がありますが、現状では2回法が標準的な術式です。今回は2回法の場合をご紹介します。
1回目の手術では人工歯根を埋め込みます。人工歯根と顎の根が結合するまで、3~6ヶ月の定着期間が必要です。顎の骨の状態などにより個人差はありますが、下顎であれば約3ヶ月、上顎であれば約6ヶ月の期間を要するといわれています。その後、アバットメント(人工歯根と上部構造を接合するための部品)を装着するために2回目の手術を行います。手術自体は、それぞれ1~2日で終わることがほとんどです。
【上部構造のセット】
人工歯根が顎の骨にしっかりと定着したことを確認出来たら、型どりを行い、1~2週間かけて上部構造(人工歯)を作製します。上部構造ができあがったら、アバットメントと連結させ、嚙み合わせを調整します。セットは通常1日で完了します。
治療にかかる期間は上記のようになりますが、インプラントは治療後のメンテナンスがとても重要です。入れたら終わり、ではなく日々のメンテナンスに気を配り、定期検診を受けましょう。
インプラントの治療期間についてご不明点がございましたら、お気軽に当院までご相談ください。