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ダイレクトボンディングとはどのような治療方法?

今回は、ダイレクトボンディングの概要についてご紹介します。むし歯の治療をする際には、むし歯になっている歯質を削ったあとに何かしらの方法で修復する必要があります。その選択肢の一つに「ダイレクトボンディング」とよばれるものがありますが、どのような治療方法かご存じですか?

 

ダイレクトボンディングとは

ハイブリッド樹脂を用いて歯の形態を修復し、むし歯により失われたエナメル質や象牙質を補う方法を「ダイレクトボンディング」といいます。歯科治療における「ボンディング」とは、高分子の材料を歯質に「接着」するためのステップのことです。歯と修復材料を直接化学的・物理的に接着させ、一体化する技術を応用しています。この修復方法では歯を削る量を最小限に抑えられるだけでなく、色調や透明感の異なる素材をいくつも重ねていくため、天然歯のような透明感のある仕上がりが可能です。

 

ダイレクトボンディングの歴史

ボンディングの技術は、歯科業界においても長い歴史をもちます。1960年当時、歯を修復する方法としては金属製のクラウンやブリッジが一般的でしたが、金属の見た目の悪さなどから白い材料を用いた修復方法が研究されるようになりました。しかし、はじめのうちは修復に用いられたコンポジットレジン(樹脂)が詰めてもすぐに取れてしまう、レジンと歯の隙間からむし歯が再発してしまうなどの課題があったといわれています。その後、1977年に日本の歯科材料メーカーから歯のエナメル質と象牙質の双方に接着する特性をもつ修復材料が開発され、徐々にこの方法が普及しました。

 

ダイレクトボンディングの原理

ダイレクトボンディングにおける接着は、いくつかのステップにより行われます。

 

1.酸処理

まず、歯の表面のエナメル質を酸処理して部分的に脱灰させます。表面を粗造にして接着剤が剥がれにくいようにします。

 

2.プライミング

酸処理によってできた表面の凹凸部分に、プライマーとよばれる表面処理剤を流し込み、このあとの接着がしやすい状態にします。

 

3.ボンディング

ボンディング材を塗布して光硬化させることで、歯質と接着させます。この上に樹脂を盛っていくと樹脂がボンディング材と化学結合するため、隙間からむし歯になったり樹脂がすぐに取れてしまうようなことはありません。

 

まとめ

今回は、ダイレクトボンディングの概要についてご紹介しました。ダイレクトボンディングはミニマルインターベンションの考え方に基づいた治療方法の一つでもあり、歯を修復する際の選択肢としてもおすすめです(ただし全ての症例に適応できるとは限りません)。

当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

 

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