インプラント治療に使われるセラミックの特徴
2024/03/08
今回は、インプラント治療に使われるセラミックの特徴についてご紹介します。
インプラントの治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上から歯冠の部分となる人工歯を被せます。この人工歯は白い材料で作られることがほとんどですが、その選択肢の一つがセラミックです。
セラミックとは
歯科用に用いられる陶器のような材料をセラミックといいます。保険診療で使われる歯科用のプラスチック(樹脂)や金属とは異なり、美しい仕上がりが大きな特徴です。インプラント以外にも、むし歯の治療で作製されるインレーやクラウン、ブリッジなどに使われることもあります。
セラミックにはいくつか種類があり、それぞれ特徴や値段が異なります。当院ではオールセラミック、ジルコニア、イーマックスなどの取り扱いがございます。
セラミックの特徴
セラミックの特徴として以下のようなことが挙げられます。
・天然歯のような自然な見た目
セラミックは、天然歯の色調や透明感を再現することに秀でています。細かく色が異なるセラミック素材を、何層にも重ねて丁寧に色調を再現していくのです。インプラント治療で人工歯を作製する際にも周りの歯の色味に合わせてオーダーメイドで作製されるため、人工歯と周りの歯で見分けがつきにくいほど美しく仕上がります。また、経年劣化しにくいことも特徴で、長く美しい歯を保てます。
・生体親和性が高い
セラミックは生体親和性が高い材料で、金属アレルギーの心配もほとんどありません。
・汚れがつきにくい
セラミックの表面は滑沢なので、プラークや着色などの汚れもつきにくくなっています。インプラント周囲炎を予防するためにも、汚れをつきにくく且つ落としやすくできることは非常に大切です。
セラミックの欠点を補うための「コーピング」
オールセラミックで作製された人工歯は、ジルコニアに比較すると強度が劣ることがあります。そのため、当院ではオールセラミックの人工歯の内側をジルコニアで補強する「コーピング」を施しています。
まとめ
今回は、インプラント治療に使われるセラミックについてご紹介しました。インプラントの治療ではセラミックの特性を活かして、歯の美しさを保ちつつも機能を回復させます。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。