インプラント治療に使われるジルコニアの特徴
2024/03/15
今回は、インプラント治療に使われるジルコニアの特徴についてご紹介します。
インプラントの治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上から歯冠の部分となる人工歯を被せます。この人工歯は白い材料で作られることがほとんどですが、いくつか種類がありそれぞれ特徴や値段が異なります。その選択肢の一つに「フルジルコニアクラウン」があります。
ジルコニアとは
ジルコニアはセラミックの一種で、人工ダイヤモンドとも呼ばれるものです。歯科治療のみならず、人工関節やスペースシャトルの素材にも使われています。見た目の美しさだけでなく強度も高いことが特徴で、日本では2005年から薬事法の認可を受け歯科治療に使われ始めました。インプラント以外にも、むし歯の治療で作製されるインレーやクラウン、ブリッジなどに使われることもあります。
ジルコニアの特徴
ジルコニアの特徴として以下のようなことが挙げられます。
・自然で美しい見た目
オールセラミックに比べると色の種類が限定されることもありますが、細かく色調を調整することで天然歯のようなツヤ感や透明度を叶えることができます。
・オールセラミックより安価
ジルコニアで作製する場合、オールセラミックよりも価格を抑えて作製できます。
・生体親和性が高い
ジルコニアもセラミック同様に生体親和性が高い材料です。金属アレルギーの心配もほとんどありません。
・優れた耐久性
お口の中の状態やメンテナンスにもよりますが、ジルコニアは10年程度もしくはそれ以上もつとも言われており、非常に優れた耐久性をもっています。特に、歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方にはジルコニアがおすすめです。オールセラミックの人工歯に比べて、被せ物が破損するリスクが低いといえるでしょう。
まとめ
今回は、インプラント治療に使われるジルコニアについてご紹介しました。当院ではオールセラミック、ジルコニア、イーマックスなどの取り扱いがございます。ご予算やご希望に合わせてお選びいただけますので、歯の美しさを保ちつつ機能を回復させましょう。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。