インプラント治療に使われるメタルボンドの特徴
2024/03/22
今回は、インプラント治療に使われるメタルボンドの特徴についてご紹介します。
インプラントの治療では、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上から歯冠の部分となる人工歯を被せます。この人工歯は白い材料で作られることがほとんどですが、いくつか種類がありそれぞれ特徴や値段が異なります。その選択肢の一つに「メタルボンド」があります。
メタルボンドとは
メタルボンドとは、金属で作製した歯の冠にセラミックを焼き付けたものです。セラミックの被せ物の中でも歴史がある作製方法で、インプラント以外にも、むし歯の治療で作製されるインレーやクラウン、ブリッジなどに使われることもあります。
メタルボンドのメリット
・強度が非常に高い
オールセラミックやジルコニアに比べても、非常に高い強度を持っていることが最大の特徴です。奥歯で硬いものを噛んだり日常的に歯ぎしりや食いしばりをしていると、セラミックのみで作られた冠は割れてしまうことがあります。しかし、メタルボンドであれば金属とほぼ同じと言えるほどの耐久性が期待できるでしょう。
・オールセラミックより安価
メタルボンドで作製する場合、オールセラミックよりも価格を抑えて作製できます。
・保険適用で作られるものよりも見た目や耐久性に優れている
メタルボンド表面はセラミックなので、見た目の白さや透明感にも優れています。また、時間の経過とともに変色することも少ないため、保険適用で作られるものよりも優れた耐久性をもっています。
メタルボンドのデメリット
メタルボンドは金属を使用しているので、その種類によっては金属アレルギーを起こす可能性はあります。また見た目は白い歯にはなりますが、どうしても内側の金属を透過するためオールセラミックのような透過性はありません。さらに、一般的なメタルボンドは経年変化によって歯と歯ぐきの境目から金属のラインが黒く見えることもあります。
まとめ
今回は、インプラント治療に使われるメタルボンドについてご紹介しました。当院ではご予算やご希望に合わせてお選びいただけますので、歯の美しさを保ちつつ機能を回復させましょう。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。