インプラント治療の術前検査では何をする?
2024/03/29
今回は、インプラント治療を始める前の術前検査についてご紹介します。
インプラント治療は、顎の骨の中にインプラント体(人工歯根)を埋入し、その上から上部構造(人工歯)を被せる手術です。外から見ただけの情報や二次元のレントゲン写真だけでは手術に必要な情報が十分に得られないため、いかに精密に検査を行うかが非常に重要となってきます。
インプラントの術前検査では何をする?
インプラント治療を成功に導くためには、入念な検査がなによりも大切です。主に以下のような検査を行います。
・パノラマレントゲン検査
目の下から顎までの広い範囲を映し出すレントゲンです。歯や骨に加え薬剤や金属などの人工物は白く映り、粘膜や筋肉などの軟組織は黒く映ります。一般的な歯科治療にもこの検査は用いられ、インプラント治療において特に重要な顎の骨の状態もおおまかに確認できます。
・口腔内検査
インプラント治療をする箇所はもちろんのこと、お口の中全体の検査も行います。全体の噛み合わせや歯ぐきの状態などを確認します。
・歯科用CT検査
パノラマレントゲン検査では、2次元的な平面での診断しかできないため、得られる情報量が限られます。そのため、インプラント治療を行う前には歯科用CTでの検査が非常に重要です。歯科用CTでは3次元の立体的な画像を取得できるため、骨の密度や厚み、幅など多くの情報が得られます。CTと聞くと身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科用のCTは座ったままで撮影ができ、撮影にかかる時間も医科用のCTに比べると短く済みます。被ばく量も医科用CTの3分の1程度なのでご安心ください。
当院で導入している歯科用CT
当院では世界最高峰の歯科用CTである「Fine Cube E2」を導入しています。歯科用CTそのものも最先端の医療機器であるため導入している歯科医院は国内でも2割ほどにとどまりますが、その中でもより性能の高いCTです。0.1mm単位の精度で3D画像を得られるので、ご自身の骨の状態が手に取るように分かります。
まとめ
インプラントの治療を始める前には、入念に検査を行うことが正しい診断、治療の成功に繋がります。当院では患者様のお口の中の状況に合わせた治療方法をご提案いたしますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。